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Wednesday, May 13, 2020

健康診断は前日の過ごし方が重要、食事や運動で注意すべき点は? - @DIME

健康診断の前日は、食事を早めに済ませるようにと指示があることが大半です。しかし、「どうして食べてはいけないのか」となると、答えに困ってしまう人も少なくありません。健康診断の前日の過ごし方や注意点などを知り、適切な健康診断に臨めるように理解を深めましょう。

健康診断前日の過ごし方が重要な理由

なぜ、健康診断の前日の過ごし方には決まりがあるのでしょうか。その理由が分からないと、ただつらいだけと感じてしまうかもしれません。前日の過ごし方に制約が生じる背景、理由を把握した上で、気分的にも落ち着いた状態で前日を過ごせるようにしましょう。

正しい検査結果を出すため

健康診断の中でも食事の影響を大きく受けやすいのが『血液検査』です。検査直前に食事を取とると、一時的に血液中の血糖値や中性脂肪の値が上昇します。

食物は口から入り、胃などを経て消化・分解した後に小腸で吸収されます。糖分が小腸から血液に取り込まれたときに反応するのが『血糖値』です。

このため、食後は通常よりも血糖値や中性脂肪の値が高く出てしまう可能性があるので、自身の正しい検査結果が得られなくなってしまう恐れが出てきます。

空腹状態で採血するのが好ましいので、食事は10時間前をめどに済ませるようアナウンスがされます。

参考:血液検査前の食事は何時間前からNG? | 人間ドックなび

検査によって制限が変わる

血液検査以外にも、健康診断で希望する検査によって制限が変わりますので、指示をよく確認する必要があります。

例えば、腹部エコー検査は、直前に食事をすると消化液である胆汁が分泌されてしまうので、胆のうが小さくなり、超音波では見えにくくなります。また、胃の中に食べ物が入っていると胃の背中側にある膵臓(ひぞう)も見えにくくなるので検査しにくいといわれています。

一方、胆のうや膵臓が検査に関係ない血管や乳腺、心臓のエコーなどでは食事制限は必要ありません。

健康診断前の極端な食事制限も避ける

体重などを気にして、健康診断の前になって慌てて厳しい食事制限などでダイエットをする人がいますが、これは好ましくない行動です。

そもそも適度な運動を伴わない食事制限だけによる過度なダイエットでは効果に限界があり、一時的に体重を減少させることができたとしても、中長期的にはリバウンドしてしまう懸念も出てきます。

健康診断の前だからといって、劇的に変わったことをするのではなく、いつも通りの生活を心掛けると良いでしょう。ただし、前述したように、いつも通りといっても正しい検査結果が出るのが大切なので、前日はアルコールや脂っこいもの、甘いものを控えて、早めに就寝するのがおすすめです。

健康診断前日の生活はここに注意

健康診断の前日の生活で気を付けた方がよいことを紹介します。食事のタイミングや食べるもの、運動などへの意識が必要です。

食事は10時間前までをめどに済ませる

健康診断では、『前日の食事を21時までに済ませる』といった記述を見たことがあるかもしれません。

ほとんどの健康診断では、食事は検査の10時間前までをめどに済ませるように指示があります。そのため、午前の健康診断だと、前日の21時くらいまでに夕飯を済ませましょう。

ちなみに、健康診断の当日の朝は、検査の2時間前までであれば、糖や脂肪を避けたコップ1杯の水なら摂取しても良いと注意書きに記載されていることもあるので、適切にのどの渇きを潤しましょう。

飲酒や嗜好品、服薬にも制限がある

お酒やたばこ、薬などについても制限があるので要注意です。

お酒は、健康診断の前日21時以降から検査を受けるまでは控えましょう。たばこは、前日は問題ないですが、当日起床してから検査が終了するまでは我慢する必要があります。

普段服用している薬は、飲まないと心配かもしれません。

一般的には心臓病や高血圧症の薬などは服用可能とされており、それ以外は健康診断の当日の起床から検査終了まで控えるように注意書きに記載されていることがあります。

もし不安な点があれば、かかりつけ医や健康診断の実施機関にあらかじめ相談しておくことが安心です。

運動は控え、しっかり睡眠を取る

激しい運動をすると、肝機能の数値が高くなったり、尿にたんぱく質が混ざったりすることがあるので、健康診断の前日から当日にかけて運動は控えるように心掛けた方が良いでしょう。

とりわけジム通いや長時間のジョギングが習慣となっている人は気を付けましょう。普段通りだからといって、ハードワークに臨むのはおすすめはできません。

健康診断では激しい運動を控える必要があることを知らない人も少なくないのですが、こちらも大切な要素です。

また、睡眠不足も診断結果に影響する可能性もありますので、早めに就寝することが理想です。運動をするにしても、ストレッチ程度にとどめて早めにベッドに入ったら、少なくとも6時間以上の睡眠時間を確保できるように気を付けたいところです。

健康診断前に相談が必要なケース

健康診断前に相談が必要なケースがあります。自分にあてはまらないかチェックしましょう。

常用している薬がある

常用している薬がある場合、健康診断の前に飲んでよいかどうか、医師や健診実施機関に相談した方が安心です。

ちなみに、高血圧や心臓疾患、精神安定剤、パーキンソン病、てんかん、ぜん息の薬であれば、少量の水で起床後早めに服用しても問題ないことが多いです。

ただし、糖尿病薬や花粉症薬、栄養剤、サプリメントなどは、検査終了後の服用を指示されることがあります。自己判断で勝手に服用したところで、健康診断の結果に問題が出てしまうことも考えられるので、薬についてはあらかじめ相談しておくことが賢明です。

妊娠している可能性がある

妊娠中あるいは妊娠している可能性があるときは事前に申告する必要があります。もし、妊娠中あるいは妊娠している可能性があれば、胸部エックス線や胃バリウムの検査は受けることができません。

また、妊娠中は通常の健康状態とは違った数値が出ることがあるので、正しい判断を行えないことがあります。事前に妊娠していることを医師に相談した方が良いでしょう。

構成/編集部

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May 13, 2020 at 04:35PM
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