米男子ゴルフ・チャールズシュワブ・チャレンジ第３日（１３日、米テキサス州フォートワース、コロニアルＣＣ＝７２０９ヤード、パー７０）新型コロナウイルスの影響で約３カ月ぶりとなるツアー再開初戦。首位に２打差の７位から出たダニエル・バーガー（２７）＝米国＝が６６で回り、通算１５アンダーで並んだコリン・モリカワ（２３）＝米国＝とのプレーオフを制して通算３勝目を挙げた。再開２戦目で１８日開幕の「ＲＢＣヘリテージ」（米サウスカロライナ州）には松山英樹（２８）＝ＬＥＸＵＳ＝が出場。同大会も無観客で行われる。 観客がいなくても勝利の味は変わらない。約３年ぶりとなる通算３勝目が決まると、バーガーは思わずソーシャルディスタンスを“忘れて”、キャディーと手を合わせ軽く抱き合った。 「戦い抜いた自分が誇らしい。努力が実を結んで、感激している」 ３日目を終えて首位から３打差以内に１４選手がひしめく大混戦。バーガーは１４番（パー４）で６メートル、１８番（パー４）で３メートルを沈めてバーディーを奪い、「最後の５ホールは過去６年間で最高のゴルフ」。勢いそのままにモリカワとのプレーオフも１ホールで制した。 コロナ禍で約３カ月ぶりのツアー再開。選手や関係者の検温、握手やハイタッチの禁止、ティーやグリーンに消毒液を設けるなど感染防止対策が徹底された。バーガー自身も叔父とともに会場近くに家を借り、コースまで徒歩で行き来して感染リスクを抑えた。 世界中が注目した一戦での優勝にも拍手はまばら。「ツアーではなく、みんなで遊んでいるような感じ。少し異様な雰囲気」。それでも久しぶりの４日間に充実感をにじませ、「スタッフが素晴らしい仕事をしてくれた。ツアーは大成功だよ」と喜びに浸った。 ＰＧＡコミッショナーのジェイ・モナハン氏は「素晴らしい再開の一歩を踏み出せた」と評価した。多くの競技が再開できずにいるスポーツ大国で、まずは４日間を無事に全うした。 ダニエル・バーガー（Ｄａｎｉｅｌ Ｂｅｒｇｅｒ） １９９３年４月７日生まれ、２７歳。米フロリダ州プランテーション出身。父は元テニスプレーヤーで世界ランク７位が最高のジェイ・バーガー（５３）。１１歳でゴルフを始める。フロリダ州立大２年時の２０１３年にプロ転向。１６年「フェデックス・セントジュード・クラシック」で初優勝した。米ツアー通算３勝。１８５センチ、７９キロ。
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June 16, 2020 at 03:01AM
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