トランプ米大統領は14日、大規模な山火事が続くカリフォルニア州を訪れ、州知事らと会談をした。
地元当局者は記録的な熱波も起きていると指摘し、地球温暖化に向き合う必要があると訴えたが、トランプ氏は「次第に涼しくなる」と反論し、温暖化に否定的な姿勢を崩さなかった。一方、民主党のバイデン前副大統領はトランプ氏を「気候放火犯だ」と激しく批判。温暖化対策は、11月の大統領選でも争点になる。
山火事は米西海岸を中心に8月から続いており、熱波と干ばつによる乾燥などの影響が指摘されている。これに対し、トランプ氏は会談で「山火事は森林管理の問題だ」という持論を展開。カリフォルニア州自然資源局長は記録的な高温が観測されたことを挙げて「気候変動とそれが森林に与える影響を理解し、科学に沿って協力することを望みます」と求めたが、トランプ氏は「次第に涼しくなる。見ていろ」と否定。「科学が分かっているとは思えない」と続けた。
これに先立ち、民主党の大統領候補のバイデン氏は地元デラウェア州で演説し、温暖化対策に後ろ向きなトランプ氏を激しく批判。トランプ氏を「気候放火犯だ」と呼び、「温暖化否定論者のトランプ氏にあと4年やらせたら、どれだけの郊外が山火事で燃えるのか、洪水で流されるのか」と力を込めた。
大統領選では、規制緩和と化石燃料産業保護を進めるトランプ氏と、4年間で2兆ドル(約211兆円)を再生可能エネルギーなどに投資することで、脱炭素化と経済成長を狙うと主張するバイデン氏がぶつかる。(ワシントン=香取啓介)
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