1940年代の香港では茶餐廳(チャーチャンテン)が流行し、香港式ミルクティーを販売していましたが、それだけでは十分な利益を得ることができませんでした。多くの茶餐廳のオーナーは、利益を得ようとパン屋を併設しケーキやパンを作りましたが、どこのお店も似たような商品で、利益を得るのに苦戦しました。オーナーたちは、この激しい競争を勝ち抜こうと必死にパン作りに励みました。
当時香港では甘い中華菓子が人気を博していたので、パン職人たちは、香港人は甘いものに目がないということに気づきました。そこで、ラード、炭酸アンモニウム、バターなどで作った皮をかぶせた菓子パンを作りました。このパンをオーブンで加熱すると皮が割れて、まるでパイナップルの外皮のように見えるので、「菠蘿包(ボーローバオ)」(菠蘿は、中国語でパナップルの意味)と呼ばれています。
その後、この菠蘿包は市場に出回るようになり、香港の朝食やアフタヌーンティーの名物となりました。菠蘿包は焼きたてが一番美味しく、その中でも特に美味しいものは皮がサクサクしていますが、その代わり皮がポロポロと剥がれやすくなっています。また、一度冷めてしまうと味は変わってしまいます。
そしてこの香港発祥の菠蘿包は、熱々のパンの間に冷たい厚切りのバターを挟んだ「菠蘿油(ボーローヤウ)へと進化しました。菠蘿油は、熱々のパンと冷たいバターの組み合わせが病みつきになると評判を呼びました。さらには、パンの間にチャーシューや、ココナッツフィリングが挟まっているものなどの“進化系”も人気があり、人々を常に魅了し続けています。
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