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Monday, August 23, 2021

水菓子の意味とは? 和菓子との違いや自宅で作れる簡単レシピを紹介 - マイナビニュース

simpangsiuur.blogspot.com

「水菓子」のことを、水羊羹や葛餅といった「やわらかくみずみずしい和菓子」のことだと思っている人は多いでしょう。じつは東京では、「水菓子」は本来「くだもの」を指します。

本記事では、「水菓子」の語源やスイーツとの違いなどについて解説します。水菓子のレシピや旬の水菓子も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

水菓子の読み方や語源は?

「水菓子」は「みずがし」と読み、「くだもの」を指す言葉です。東京ならではの方言だとされています。近年では水羊羹や葛餅など、ぷるぷるとやわらかく、みずみずしい和菓子のことを水菓子と呼ぶことが一般的になりました。

水菓子の語源

水菓子は、なぜ「くだもの」を指すようになったのでしょうか。それには歴史をさかのぼる必要があります。

もともと「正式な食事以外で食べる軽食」のことを、「くだもの・菓子」と呼んでいました。果実類、菓子類、酒のつまみなどはすべてこう呼んでいたとされています。

江戸時代になると、「菓子」は「人が手を加えて作った甘い食べ物」だけを指す言葉に変わります。一方、果実類を指す場合には、江戸では「水菓子」、上方では「くだもの」が使われるようになりました。

現在では全国的に、果実類のことを「くだもの」と呼びます。「水菓子」と呼ぶケースは東京においてもほとんどありません。

水分の多いお菓子は「生菓子」

水菓子の本当の意味が「くだもの」なら、水羊羹や葛餅のようなぷるぷるとしてみずみずしい和菓子は本来、何というのでしょうか。

答えは「生菓子」です。生菓子とは「餡(あん)を使った日持ちのしない和菓子、もしくは生クリームや果物などを使った日持ちのしない洋菓子」を指します。つまり水分を多く含む菓子のことです。

後者の場合は、和菓子に対して「洋生菓子」と呼ぶこともあります。

「スイーツ」とは

最近は「スイーツ」という言葉も一般的になりました。スイーツは洋菓子・和菓子を問わず、甘いもの全般を指します。せんべいやポテトチップスなどのスナック類も含む「菓子」、食後に食べるものを指す「デザート」などと区別するために使われるようになったと考えられています。

手軽に作れる水菓子のレシピ

自宅で簡単に作れる「水菓子」のレシピを紹介します。

なお、ここでは「水菓子」を「くだもの」ではなく「水羊羹や葛餅などのみずみずしい和菓子」の意味で捉え、「水信玄餅」と「水まんじゅう」のレシピを紹介していきます。

夏に食べたい「水信玄餅」のレシピ

「水信玄餅(みずしんげんもち)」を知っていますか? 南アルプスの天然水と少量の寒天で作られている水菓子で、山梨県の和菓子店「金精軒(きんせいけん)」にて、夏季のみ販売されています。

どこまでも涼し気な透き通った見た目と、口のなかでぷるんととろける食感が特徴。なかなか手に入りにくい「水信玄餅」ですが、「アガー」を使えば自宅で手軽に「水信玄餅風」のお菓子が食べられます。

「アガー」は、寒天などと同様に海藻類が由来のゼリーの素です。寒天やゼラチンより透明度が高く、ぷるんとした弾力があり、そのうえ無味無臭。スーパーや製菓材料を扱うショップで売られていますので、確認してみてください。

では、レシピを簡単に紹介しましょう。ポイントは、アガーがだまにならないよう泡だて器などでしっかりよく混ぜ、溶かすことです。

アガー 10g
水 250ml
きなこや黒蜜(トッピング用) 適量

  • 「水信玄餅風」水菓子の作り方

1.アガーを水大さじ3(分量外)でふやかしておく
2.鍋に水を入れて加熱し、温まったら「1」のアガーを加える
3.沸騰したら火を止め、水を張ったボウルに鍋ごと入れて2、3分しっかりとかき混ぜながら、粗熱をとる
4.製氷皿やコップなどに分けて流し入れ、冷蔵室で数時間冷やす
5.ぷるぷるに固まったら完成。好みできなこや黒蜜をかけて

片栗粉で簡単「水まんじゅう」のレシピ

もっと手軽な片栗粉を使った「水まんじゅう」のレシピを紹介します。

  • 材料(4個分)

片栗粉 大さじ2
砂糖 大さじ1
水200ml
あんこ 適量

  • 「水まんじゅう」の作り方
  1. 鍋に片栗粉、水、砂糖を入れて溶かし、混ぜながら透明になるまで弱火にかける
  2. 水に濡らしたカップに「1」をスプーン1杯ほど入れる
  3. 「2」の上にあんこを乗せる
  4. あんこの上から、あんこが隠れる程度に「1」をかける
  5. 粗熱をとり、冷蔵庫で1時間ほど冷やせば出来上がり

旬の水菓子(果物)

ここからは、水菓子を本来の意味「くだもの」として捉えた場合の、代表的な旬の水菓子を紹介していきます。なお、イチゴやスイカは農林水産省が「果実的野菜」に分類していますが、ここでは「くだもの」として扱います。

・春(4月頃)の水菓子
春の水菓子としては「イチゴ」が挙げられます。かつての主流は「女峰」や「とよのか」でしたが、現在では品種がとても豊か。なかでも「とちおとめ」や「あまおう」が多く出回っています。

・夏(8月頃)の水菓子
夏の代表的な水菓子といえば「スイカ」でしょう。よく冷やしてから食べると夏の暑さも和らぎます。

・秋(10月頃)の水菓子
秋は「柿」を思い浮かべる方も多いでしょう。なかでも代表格とされている品種は「富有柿(ふゆうがき)」です。「富有柿」はやわらかな果肉とジューシーな果汁、甘みの強さが特徴。出回るのは10月下旬頃からです。

・冬(1月頃)の水菓子
冬は「リンゴ」が思い浮かびます。国内でもっとも多く生産されている品種は、シャリッとした食感が心地よく、酸味と甘みのバランスが絶妙な「ふじ」です。スーパーなどでは季節を問わずリンゴを目にしますが、本来の旬は秋から冬にかけてとされています。

「水菓子」は、東京では「くだもの」を指す言葉

水菓子はもともと、東京方面で「くだもの」を指していました。現在では水羊羹や葛餅など、やわらかくみずみずしい和菓子を指す言葉としても使われます。この使い方も間違いではないですが、ご年配の方や伝統を重んじる方に対しては、水菓子は「くだもの」の意味で使ったほうがよいでしょう。

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