長年固定されてきた飲食店のビジネスモデルが、今、変わろうとしている。コロナという社会背景もあり、モバイルオーダーやキャッシュレスなど、非接触サービスを取り入れる飲食店が増えているためだ。これらのシステムをうまく使えば、人件費を軽減したり、あるいは機械にできないサービスを充実させるなど、課題解決や新たな価値の創出が可能となる。いわゆる、飲食のDX(デジタルトランスフォーメーション)である。DXにより例えば、これまで常識であった「原価率30%」の壁さえも越えることができるのだ。
チーズバーガーに特化したテイクアウト専門店
この考え方を具現化する店舗が、2021年10月15日に東京・五反田にオープンした。フレッシュネスバーガーが新ブランドとして立ち上げた「Cheeseness Burger ToGo(チーズネスバーガー トゥーゴー、以下チーズネス)」だ。
同店は、テイクアウト専門、かつチーズバーガーに特化した専門店という、ありそうで実はなかった新しいタイプの店である。
運営するフレッシュネスが同店を立ち上げた理由は2つある。
1つが、もちろんコロナで変化した食スタイルへの対応だ。
2つ目は、フレッシュネスとは別の新業態の模索だ。2022年で30周年を迎える同チェーンでは、以前より他業態の展開を考えてきたという。
ファストフードに属し、テイクアウトに強いように見えるフレッシュネスバーガーだが、コロナによる休業や時短といった影響は避けられなかった。「大きなインパクトではないが、コロナ前より売り上げは落ちている」(フレッシュネス広報部)とのことだ。
例えば同じハンバーガーチェーンでも、モスバーガーの売り上げは2020年以降、3年連続で前年を上回っている。モスについては、コロナ前からイートインよりテイクアウト率を上げてきていたことも理由として大きい。
そもそもフレッシュネスバーガーは「サードプレイス」をコンセプトとしてうたい、古きよきアメリカ風のインテリアに代表されるような、大人のための居心地のよい空間、サービスを包括して提供してきたチェーン。ファストフードとしては珍しくアルコールも提供しており、おつまみを充実させた「フレッシュネス バル」というサービスを展開している店もある。イートイン客を呼び込めないことがほかのチェーン以上に大きく響いたと言える。
からの記事と詳細 ( フレッシュネス「チーズバーガー専門店」の勝算 | 外食 - 東洋経済オンライン )
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