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Wednesday, June 29, 2022

福岡:候補者の横顔 【中】 (届け出順):地域ニュース - 読売新聞オンライン

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  対馬 一誠候補  62 無所属新

 「日本人が大事にしてきた音楽が置き去りにされつつある」。国政への挑戦を決意したのは、そんな危機感からだった。

 長崎県の離島・対馬出身で、父親はイカ釣り漁師。20歳前後で島を離れ、会社員などを経て1999年に歌手デビュー。20年以上にわたって演歌を中心に歌い続けてきた。

 近年、音楽に対する好みの変化もあり、演歌や歌謡曲の歌い手が活躍できる場が減っているように感じている。「音楽庁を創設し、日本の伝統音楽を守っていきたい」と力を込める。

 座右の銘は、恩師からもらった「歌誠天命」。天に向かってまっすぐ歌い続けるという意味が込められている。常に腹筋や背筋に力を入れることを意識し、歌声を磨いている。

  組坂 善昭候補  75 諸派新

 「再生可能エネルギー制度が健全に発展するためには、不正な認定を取り消さなければならない」と力を込める。

 久留米市出身。高校を卒業した月に、精肉店を営んでいた父親が病死し、18歳で家業を継いだ。毎日100軒以上、「ご用聞き」に回って販路を拡大。外食産業成長の波にも乗り、食肉卸売会社として成長させた。太陽光発電事業にも取り組む中、不平等な電力行政が行われていると感じ、昨秋の衆院選に続いて出馬を決意した。

 自身を根気強いタイプと分析する。趣味はドライブで、お気に入りのコースは糸島市の海岸線と九重の山並み。社長としての哲学として、尊敬する上杉鷹山の言葉「為せば成る――」を挙げる。

  奥田芙美代候補  45 れいわ新

 「ガチンコで既存の政党に物申したい」。政治経験ゼロから国政を目指す意気込みをこう語る。

 東日本大震災を機に、東京から糸島市に移住。ピアノ講師を務める傍ら、九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の再稼働差し止めや「ブラック校則」の廃止などを求める市民団体を作り、行政に提言を続けてきた。

 今年1月、れいわの討論会に参加したのを機に、山本太郎代表から出馬を直接打診された。「全ての子どもたちと、声を上げられず苦しんでいる人たちのために戦いたい」と覚悟を決めた。

 「ピアノを弾くと気持ちがすごく落ち着く」といい、街頭演説でも披露する。「福岡から市民のための市民政治をつかみ取りたい」

  龍野真由美候補  49 維新新

 20年以上、結婚式や自治体の催しなどの司会者を務めてきた。コロナ禍で落ち込んだ日本経済を立て直すため、「民間人の目線を政治に取り入れたい」と意気込む。

 短大を卒業後に入社したイベント関連会社で司会を始め、仕事の奥深さにのめり込んだ。「人生の節目に立ち会い、喜んでいただく。それが自分の幸せにもつながった」と振り返る。

 だが、コロナ禍で収入が激減。廃業や転職を余儀なくされた同業者も数多く見てきた。国の支援が行き届かない現状に居ても立ってもいられず、実行力に共感した維新から出馬を決めた。

 趣味は町歩きと観劇。自らの足で選挙区を駆け回り、「やりたいことをひたすら訴えたい」と話す。

  野中しんすけ候補  35 諸派新

 「国民が平等な情報をもらっていない」。新型コロナウイルスに関する国の情報発信のあり方に疑問を抱く。

 大分市出身。同市や福岡市の病院で看護師として働く傍ら、ユーチューブで医療に関する情報を発信してきた。

 コロナ禍で、ワクチンやマスクに関して肯定的な情報ばかりが強調されていると感じ、約1年前からワクチンのリスクなどについて紹介し始めた。コメント欄には共感や不安の声が書き込まれ、「思いを吐き出せないだけで、不安に思っている人がいる」と実感した。

 1児の父。高校時代にバレーボールで国体に出場したスポーツマン。現在も定期的にスポーツジムで体を動かし、心身をリフレッシュしている。

※年齢は投票日現在

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