７回２死二、三塁、左前に勝ち越し適時打を放つ杉本裕太郎（カメラ・今西 淳）
◆パ・リーグ ロッテ４—６オリックス（３０日・ＺＯＺＯマリン）
杉本は勝ち越しが決まると、手をたたき右拳を掲げた。４—４の７回２死三塁、申告敬遠で出塁した吉田正が二盗を決めた後、佐々木千の外角へのスライダーを捉え左前へ運んだ。「（吉田）正尚が申告敬遠されて（打席が）来るだろうなと思って準備していた。ランナーがいて、打点のチャンス。『よし来た！』という感じで打席に入ることができた」と一打で決めた。
７月は打率２割９分９厘、２１打点、５本塁打。本人は暑さに弱いというが“夏男”ぶりを発揮。夏バテ対策は甘い食べ物で「打った時はご褒美として食べたり。今は暑いのでアイス」とニッコリ。千葉遠征ではミニストップのスイーツ「ハロハロ」が「好きです」と、かわいらしい一面を見せた。
前夜２９日の同カードは２発５打点と大暴れ。先発・山崎福の負けを消し、左腕に「何か買ってあげる」と感謝され、プリンをおねだり。すると、７個も買ってきたという。試合前に１個食べたと言い「夜も１個食べようと思う」と、ご褒美を待ちわびた。チームメートの仲の良さも強さの秘けつかもしれない。
４連勝で２位・ソフトバンクとのゲーム差を０・５に縮めた。「得点圏で回ってくることが多いので、１本でも多く打てるように」と杉本。ラオウの一打がチームを上昇気流に乗せる。（玉寄 穂波）
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