魚津出身・扇谷シェフ「日本人らしさ表現」
富山や金沢などで六店舗を展開するハンバーガー店「SHOGUN BURGER(ショーグンバーガー)」が、ハンバーガーの世界一を決める大会の国内予選で優勝した。店のメインシェフを務める魚津市出身の扇谷厚子さん(46)は十一月に開かれる米国での大会に向け、「日本人らしさを表現したハンバーガーで、舌の肥えた本場の人たちを魅了したい」と意気込む。(平井剛)ショーグンバーガーは、焼き肉屋「大将軍」などを経営するガネーシャ(富山市大泉東町)のグループ店舗。富山市総曲輪のグランドプラザ前に、二〇一七年に開いた一号店がある。扇谷さんはバーガー好きが高じ、航空会社の客室乗務員などを経て料理人に転じた。六年間毎日バーガーを食べ続けるマニアとしてメディアで紹介されたこともあり、ショーグンバーガーのメニューは全て扇谷さんが一人で考案している。
七月末に神奈川県横須賀市で開かれた国内予選には全国から八店舗が参加。九十分で五〜六個のバーガーをこしらえ、見た目やおいしさなどを競った。
扇谷さんは、予選では富山産のしょうゆや昆布の粉末ですき焼き風のソースを作り、春菊のてんぷらを挟んだバーガーを出品。決勝では課題のオクラを使い、レモンやさんしょうなどで味付けしたかば焼き風のバーガーを出した。
日本一の栄冠を手にし、「六年間で考案したバーガーは二千種類以上。毎日続けてきた成果が実った」と喜ぶ。十一月九日から米テキサス州ダラスで開かれる世界大会「World Burger Championship」への準備は着々と進めており、「現地の人たちが好むバーガーはどんなものか、さまざまな情報を集めている」と話す。味や見た目の良さはもちろん、本場の人たちの度肝を抜くような「和のおもてなしを表現した一品を作りたい」と腕を撫した。
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日本一に輝いたバーガーについて、ガネーシャ広報担当者は「メニュー化が難しく、扇谷シェフでなければ作れないので、現時点で商品化は難しい」と話す。
一方、世界大会への渡航・滞在費用をクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で募っており、出資者には世界大会用の試作品を十月上旬に提供する。担当者は「世界に挑む味をいち早く食べるチャンス」として協力を呼びかけている。
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