焼き鳥チェーン「鳥貴族」を展開する鳥貴族ホールディングスのチキンバーガー新業態「トリキバーガー渋谷井の頭通り店」(東京都渋谷区)が20日の営業を最後に閉店することがわかった。新業態の2号店として令和4年3月にオープンしたが、約1年8カ月でのスピード閉店となる。
閉店の判断に至った理由について同社の広報担当者は具体的に明かさなかったものの「売り上げが想定ほどに至っていなかった」といい、「(トリキバーガーの)ブランドを見直し、収益モデルをどう構築するか検討している」と説明した。
「トリキバーガー」は3年8月、1号店を東京大井町に出店。5年8月には京都市伏見区にもオープンし、関西初進出を果たした。11月20日をもって閉店となる渋谷区の店舗と合わせ現在3店舗を運営している。
もともと鳥貴族HDの大倉忠司社長が新型コロナウイルス禍前から構想を固めていた「トリキバーガー」。感染拡大下で不安定な経営環境にさらされた居酒屋業態を支える「第2の事業の柱に育てたい」(大倉社長)との狙いもあった。10、20代の若者を主要ターゲットにまずは首都圏で認知を広げようとしたが、早くも軌道修正を迫られている。今後、大阪市内に出店する計画もあり、ブランドがうまく構築できるか試されそうだ。
民間調査会社の東京商工リサーチによるとバーガー店の倒産は3年度に6件と、年間1~2件ほどで推移していた平成27年度から2年度までの6年間から急増。近年の出店増で競争が激化しており、食材高騰や人手不足など逆風も吹く中、淘汰が加速する可能性も指摘している。(田村慶子)
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