ほっとぐんま630では、4月から「ぐんメシ」という新コーナーを立ち上げて、地域の食を通して群馬の魅力をお伝えしています。今回は、東吾妻町が「ご当地バーガー」として売り出す「デビルズタンバーガー」。訳して「悪魔の舌」って言うんです!
(前橋放送局 通報員 綱川舞/2024年6月放送)
“悪魔の舌”がなぜ特産品?
こちらが、デビルズタンバーガー。具材の一部を、舌のように出しているのが最大の特徴です。
なぜ、このハンバーガーが町の特産品なのか。早速、製造・販売する1つの道の駅で作る所を見せてもらいました。
材料はバンズに千切りキャベツやトマト…。一般的なハンバーガーと特段、違うようには見えませんでしたが、挟むのは牛肉のパテではなく…。
道の駅の人
「『やまと豚』メンチになりますね。中にこんにゃくの粉を練り込んであります」
最後にベーコンを舌のように挟んで完成です。早速、いただきました。
メンチカツが、こんにゃくの風味で豚のうまみが引き出されていて、とてもジューシーでした。かなりボリューミーなんですが、トマトとキャベツでとてもさっぱりと、ヘルシーな感じがしました。
デビルズタンバーガー 誕生の経緯
町特産の豚と、こんにゃくを使ったデビルズタンバーガー。
特に、こんにゃく芋の生産は町で古くから盛んで、今も、50軒あまりの農家が栽培しているといいます。
このこんにゃく芋を英語に訳すと…
Devil’s tongue
デビルズタン=悪魔の舌です。
芋の大きな花が、垂れ下がった「悪魔の舌」のように見えるからだそうです。
一方で、東吾妻町には「岩櫃山(いわびつやま)」をはじめとする「奇岩(きがん)」が多く「ロックな町」を前面に打ち出しています。
このため「ロックなご当地グルメ」を作ろう!と生まれたのが、デビルズタンバーガーだったんです
ハンバーガーには東吾妻産のこんにゃくを使用すること。そして、こんにゃくの花のような舌を表現することになっています。7年ほど前の誕生以来、今では町内5つの飲食店で販売されています。
東吾妻町 企画課 腰塚丈弘さん
「参加事業者がいろいろと工夫して、それぞれ独自のハンバーガーができていると思います。徐々に町外の方にも浸透をしてきているかなと思います」
すし店の“デビルズタン”とは!?
中でも、特徴ある1品があると聞いて訪ねたのが、こちらのすし店です。すし店でのハンバーガー、どんなものなんでしょう。
創業63年の3代目、天沼諒真さん(31)です。
具材は合わせて12種類。シャリをバンズに見立て、おすし屋さんでよく見るネタが次々と載っていきます。
そして「舌」に見立てているのは、東吾妻産の刺身こんにゃくと、町内の養魚場で養殖されたニジマスです。
「どうやって食べようか」
迷いながらも、正面からいただきました。サーモンや、いくらのプチプチ感が次々に来て食感がずっと楽しい感じでした。そして、こんにゃくがいいアクセントになっていました。こんなに一度に全部の味を楽しめるのは「すしバーガー」ならではなんじゃないかなと思いました。
ロックとは、ほど遠いように感じるこの純和風の「すしバーガー」。ただ、5か月ほどかけて完成させた天沼さんにはやはり「ロック」な思いが宿っていました。
創業63年 すし店の3代目 天沼諒真さん(31)
「みんなと同じことをやっていてもインパクトがないので、すし屋だったらすしでやろうよって思いました。こんなことをしている町、ちょっといろいろな人に教えてやろうとか、デビルズタンバーガーがいろいろなところで食べられるのなら、今度は違うところで食べてみようって。『とがったこと』をしているな、おもしろい町だなという感じで思ってもらえるのがうれしいかな」
ロックな町の名産に
最後に気になっていた質問を町の人にぶつけてみました。ーーー「デビルズタンバーガー」と「ロック」。ロックバンドとの関係はあるんですか?
東吾妻町 企画課 腰塚丈弘さん
「岩としての“ロック”と、生きざまとしての“ロック”。その中には音楽としての“ロック”も、遠からず含まれていると思います。『東吾妻町と言えばデビルズタンバーガー』、そうなってくれればいいかなと思っています」
東吾妻町のデビルズタンバーガーの詳しい情報は、町が運営しているホームページをご覧ください。
からの記事と詳細 ( 東吾妻町 デビルズタンバーガー 新たな名産に「ロックな町」で - nhk.or.jp )
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