【香港=森浩】中国本土への容疑者引き渡しを可能とする「逃亡犯条例」改正案を発端とした抗議活動が続く香港で20日、デモ参加者にマスク着用を禁じた「覆面禁止法」などに反対する大規模デモが行われた。集まった市民に警察が催涙弾を発射するなど、混乱はなお、続いている。
民主派団体「民間人権陣線(民陣)」が計画したデモに、警察当局は許可を与えなかったが、警察署の周辺など複数の地点で多数の市民が抗議活動を行った。
デモ隊は、九竜半島南部、尖沙咀(チムサーチョイ)周辺から、目抜き通りの彌敦道(ネイザン・ロード)などを行進した。「(普通選挙導入などの)5点の要求はひとつも欠かせない」とシュプレヒコールをあげ、民意を訴えた。
香港では、16日に民陣の岑子傑(しんしけつ)代表が何者かに襲撃されたほか、19日にもデモ実施に関するビラを配っていた男性が切り付けられ負傷している。デモでは民主派を弾圧する暴力行為に抗議する声も聞かれた。
2019-10-20 10:26:00Z
https://www.sankei.com/world/news/191020/wor1910200014-n1.html
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