年金積立金管理運用独立行政法人（ ＧＰＩＦ）は、オルタナティブ（代替）資産にファンド・オフ・ファンズ形式で投資する委託先のうち、プライベート・エクイティ（ＰＥ）投資の運用機関に独立系の米運用会社ニューバーガー・バーマンを選定した。
発表資料によると、今回の対象分野はＰＥのグローバル・戦略分散型で、運用の実務を管理するゲートキーパーはニューバーガー・バーマン、ファンド・オフ・ファンズ・マネジャーはＮＢオルタナティブ・アドバイザーズがそれぞれ担う。ＧＰＩＦはファンド・オフ・ファンズ形式のオルタナティブ資産の運用受託機関を2017年４月から募集している。
ＧＰＩＦはオルタナ投資を年金積立金全体の最大５％まで増やす方針だが、年次報告書によれば、19年３月末時点は0.26％の4327億円程度で、うちインフラストラクチャー投資が2935億円、不動産投資は1249億円、ＰＥは委託先がニッセイアセットマネジメントのみで金額も143億円だった。同年12月末時点でも0.49％にとどまっている。
ＧＰＩＦ前理事長の高橋則広氏は年頭の記者会見で、４月からの中期計画では運用の多様化・高度化の一環としてオルタナ投資が一つの中心的な役割を果たすと述べていた。広報責任者の佐藤康弘氏はブルームバーグの取材に対し、「オルタナ投資は引き続きリスク管理を徹底しながら積極的に進めていく」と説明。「インフラ、ＰＥ、不動産にバランス良く投資していきたい」と話した。
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April 30, 2020 at 11:59AM
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ＧＰＩＦ：ニューバーガーをＰＥ運用の委託先に選定、オルタナ推進 - ブルームバーグ
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