前作から約70年後が舞台の『ワンダーウーマン 1984』では、ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマンの恋人として描かれたアメリカ軍の兵士スティーブ・トレバーが、姿形そのままに再登場する。スティーブがどのようにして未来に登場できたのかこそ今作最大の謎といえそうだが、その答えは本編が教えてくれるとして、蘇ったスティーブは前作からいかに変化したのだろうか。演じたクリス・パインが、前作でのキャラクター性を踏まえた上で、本作でスティーブが見せる役割の変化を米Entertainment Weeklyにて解説している。
本記事では『ワンダーウーマン』(2017)の内容に触れています。
第1作、つまり第1次世界大戦時のスティーブは、アメリカ軍のスパイとしてドイツに潜入。戦争を阻止するべく、敵の極秘ノートを奪取した後、戦闘機に乗りこんで上空から逃走を計るものの、結果的にダイアナの故郷セミッシラの海に不時着してしまうのだ。敵「アレス」の打倒を掲げたダイアナを連れてイギリスへ出向いたスティーブは、新兵器から世界を救うべく、自らが犠牲となって上空で爆発してしまう。以降、世界はスティーブを殉死したものと考えていた。
パインは、こうした前作でのスティーブの人物像について「人類が見せ得る限りの悪行を目の当たりにして、世にうんざりした兵士」と見解を示している。一方、1984年に息を吹き返したスティーブは、当時でいう“モダン”な服装でダイアナの前に再び現れる。そんな“全くの別人”とも言えるスティーブを「目を大きく見開いていて、ずっと楽しそうにしている」と説明するパイン。それでは、本作でのスティーブの役割は…?というと、パインはダイアナとの関係性に焦点を当てながら、以下のように述べている。
「僕の役目は、ダイアナのミッションを手伝うのにベストを尽くす友人であり、恋人であり、ボーイフレンド兼ボディーガードなんです。」
ダイアナのミッションとは、正体不明の敵チーターの暴走を止め、禁断の力を手にした男マックスの巨大な陰謀から世界滅亡を救うこと。“ボディガード”と興味深い表現を用いたパインだが、ダイアナにとってのスティーブを、コナン・ドイルの傑作『シャーロック・ホームズ』になぞらえてもいる。いわく「ホームズにとってのワトソン」なのだそうだ。
これを踏まえた上で、改めてスティーブの前作からの役割の変化、具体的にはダイアナとの関係における役割の変化を考えてみたい。前作で大戦を止めるべくダイアナの力を借りたスティーブは、本作では危機に直面するダイアナを助ける役割となる。ワンダーウーマンを演じるガル・ガドットも「第1作でダイアナが、スティーブに新しい目で世界を見通すのを手伝ったように、今回はダイアナが違った視点で見れるように、彼が手伝ってくれるんです」と米Pinkvillaに語っているように、スティーブはダイアナにとっての“ボディーガード”、“ホームズにとってのワトソン”となって、ダイアナを導く存在となるのだ。
映画『ワンダーウーマン 1984』は2020年12月18日(金)全国ロードショー。
▼『ワンダーウーマン 1984』 の記事
Source: Entertainment Weekly, Pinkvilla
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