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Wednesday, August 25, 2021

鳥貴族のチキンバーガー専門店「TORIKI BURGER」 国産食材に強み - 日経クロストレンド

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焼き鳥屋チェーン「鳥貴族」を運営する鳥貴族ホールディングスの子会社TORIKI BURGER(大阪市)が、チキンバーガー専門店「TORIKI BURGER」(トリキバーガー)を2021年8月23日にオープンした。コロナ禍で居酒屋業態が大きく影響を受ける中、第2の柱として育てていきたい考えだ。

チキンバーガー専門店 TORIKI BURGERの「トリキバーガー」

チキンバーガー専門店 TORIKI BURGERの「トリキバーガー」

 チキンバーガー専門店「TORIKI BURGER」(トリキバーガー)の1号店は、東京・大井町に2021年8月23日にオープンした。店舗面積は186.7平方メートルで、1階は注文カウンターとキッチン、2階が席数54席(うち18席がカウンター)の飲食スペースだ。1階で商品を注文して受け取り、テークアウトするか2階で食べる、ファストフード店の一般的な仕組みだ。注文カウンターはセルフレジで、キャッシュレスでの支払いに対応。NTTドコモの飲食店向けモバイルオーダーシステム「EasyEat」を導入するほか、デリバリーの主要プラットフォームへの対応も予定している。

東京・大井町のトリキバーガー1号店

東京・大井町のトリキバーガー1号店

1階は注文カウンターとキッチン。2階が客席となっている

1階は注文カウンターとキッチン。2階が客席となっている

 メニューはチキンを使ったハンバーガーが中心で、パティの種類が豊富なのが特徴だ。午前10時30分から閉店までは「DAY MENU」として、むね肉100グラムのチキンフィレを使った「トリキバーガー」、もも肉の照り焼きを使った「焼鳥バーガー ~てりやき~」、サラダチキンと白バンズを使った「サラダチキン ~バジル~」などを提供する。ハンバーガー単品が390円(税込み、以下同)で、ポテトSとドリンクMがついたセットメニューでは590円と、価格は統一した。

 開店時刻の午前7時から10時30分までは、「MORNING MENU」として白ロールを使った「たまごロール」、白バンズと目玉焼き、ベーコン、チーズを使った「ベーコンエッグ」などを提供する。こちらも価格は統一し、単品では290円(ロールはドリンクSつき)、ニョッキボールとドリンクMがついたセットメニューで490円となっている。

 ハンバーガーとロールはトマトや卵などの追加トッピングが可能。ドリンク単品や、プリン、タルト、ソフトクリームといったサイドメニューも用意する。鶏肉、野菜、バンズに使う小麦などは国産食材100%としている。

「DAY MENU」ではハンバーガーにポテトSとドリンクMがついたセットメニューで590円などと、価格が統一されていて分かりやすい(手前のエッグタルトはサイドメニューで190円)

「DAY MENU」ではハンバーガーにポテトSとドリンクMがついたセットメニューで590円などと、価格が統一されていて分かりやすい(手前のエッグタルトはサイドメニューで190円)

まず10~20代女性の取り込みを狙う

 鳥貴族ホールディングスの大倉忠司社長は、チキンを使ったファストフード店の展開をコロナ禍以前から考えていたと語る。

 「海外、特に米国では『Chick-fil-A』(チックフィレイ)などチキンを使ったファストフードが繁盛している。鳥貴族に続く新業態として、日本でも同様のことができないかと考えていた。以前は鳥貴族の海外進出を優先していたが、コロナ禍で大きなダメージを受けているし、コロナ禍が収束してもまた別の感染症により同様の状況が起きるかもしれない。ファストフード、ハンバーガーショップはこうした状況に強い。そこで創業を早めることにした」(大倉社長)

 ターゲットはお一人様、ファミリー、若年層の男女。「将来的には老若男女だが、まず10~20代の女性をイメージしている。ファストフードのレジに並んでいるのは女性とその子供が多い。まずそこを取り込みたい」(大倉社長)。トリキバーガーを食べてみると、チキンフィレのさくっとした軽快な食感が印象的だ。あっさりした味付けで油っこさもなく食べやすい。サラダチキンを使ってヘルシーさを打ち出したメニューもあり、女性にアピールしやすそうだ。

鳥貴族ホールディングス 大倉忠司社長

鳥貴族ホールディングス 大倉忠司社長

 焼き鳥チェーンの鳥貴族は、価格を298円(税込み327円)に統一して会計を分かりやすくしたことや、国産鶏肉を使用していることなどが特徴。トリキバーガーが価格統一や国産食材にこだわっているのも、そうした鳥貴族の方針に沿ったものだ。

 大井町駅の目の前を1号店の立地に選んだのは、3路線が接続するターミナル駅であり、住宅地もあって昼夜を問わず人口が多いから。想定客単価は800円で、売り上げ目標は店舗あたり年商2億円としている。出店は3カ年で直営10~20店舗を目指し、フランチャイズ展開も行う。長期的には海外展開も考えている。

国産食材の安心感と均一価格が強み

 ハンバーガーチェーンではマクドナルドが絶好調だ。運営する日本マクドナルドホールディングスは最高益の更新が続き、21年8月には業績予想を上方修正した。コロナ禍が長期化する中、テークアウトやデリバリーの需要を取り込んだことが要因の1つにあげられる。

 新規参入も相次ぎ、競争が激しくなっている。「松屋」などを展開する松屋フーズによるデリバリー専門のライスバーガー店「米(my)バーガー/こめ松」、「ロイヤルホスト」などを展開するロイヤルホールディングスによるバターミルクフライドチキン専門店「ラッキーロッキーチキン」など、新しいハンバーガーチェーンが登場してきた。

 その中でトリキバーガーが強みとしていくのは、国産食材による安心感、均一でリーズナブルな価格、注文してから受け取りまでのスピードだという。「チキンに特化したお店であり、チキンバーガーならどこにも負けない」(大倉社長)と意気込む。ゆくゆくは鳥貴族と並ぶ事業の柱としていきたい考えだ。

トリキバーガーを鳥貴族と並ぶ柱として育てる(出所/鳥貴族ホールディングス2021年7月期第2四半期決算説明会資料)

トリキバーガーを鳥貴族と並ぶ柱として育てる(出所/鳥貴族ホールディングス2021年7月期第2四半期決算説明会資料)

(写真提供/TORIKI BURGER、写真/湯浅英夫)

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