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Friday, September 24, 2021

鳥貴族も参戦チキンバーガー 焼き鳥、居酒屋の技競う|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞

simpangsiuur.blogspot.com

ハンバーガーといえば、牛ひき肉を使ったビーフパティが一般的。ところが最近、鶏のムネ肉やモモ肉をサンドした、チキンバーガーの専門店が増えている。チキンバーガー自体は珍しいものではないが、日本のファストフード店においてはあくまでメニューの一つにすぎず、“メインはビーフ”という店が多かった。なぜ今年に入って飲食チェーンなどが、都内を中心に続々とチキンバーガーの専門店をオープンしているのだろうか……。

トリキバーガー:鳥貴族の人気支えた統一の低価格

中でも特に大きな話題となったのが、今年8月に東京・品川の大井町駅近くに1号店をオープンした「TORIKI BURGER(トリキバーガー)」。東名阪を中心に全国600店以上を展開する居酒屋チェーン「鳥貴族」を運営する鳥貴族ホールディングスの子会社TORIKI BURGER(大阪市)のチキンバーガー専門店だ。鳥貴族ホールディングスでは将来、鳥貴族の国内飽和を見据え、数年前から居酒屋以外の新業態を始める構想があったのだという。

「コロナ禍の影響で居酒屋事業が苦境に立たされ、第2の柱となる新事業の創出を、当初の計画を前倒しして進めることにしました。特に米国ではチキンバーガー専門店が業績を伸ばしていることから、日本国内の市場余地や、海外展開の将来性もあると考えたのです」(TORIKI BURGER社長の高田哲也さん)

「TORIKI BURGER 大井町店」の店舗外観。注文は1階で行い、2階がイートインスペースになっている

同店の特徴は、鶏肉、野菜、バンズに使用するコムギなど、すべて国産の食材を使用することにこだわっている点。また、全8種のチキンバーガーはすべて単品390円、セット590円というリーズナブルな価格帯にそろえている点だ。モーニング(午前7時~午前10時半)は単品290円、セット490円とさらに低価格で販売。この統一価格は、全品327円の鳥貴族のスタイルを踏襲している。

看板メニューの「トリキバーガー」は、100グラムの鶏ムネ肉に衣をつけて揚げたチキンフィレを使用。衣はサクッとした軽い食感で、高田社長いわく「時間が経っても肉汁が外に出ず、カリカリの食感やおいしさを維持できる」。レモン風味のマヨネーズソースやレタスもはさんであり、さっぱりした後味だ。

一方、「サラダチキン~バジル~」には、米粉を使用したもちもち食感のバンズを使用。ほぐした蒸し鶏をはさんであり、バジルソースの香りやトマトの食感が良いアクセントになっている。あっさりとした食べごたえで、ヘルシー志向の人や女性に好まれそうなメニューだ。

ほかにも、モモ肉の照り焼きをはさんだ「焼鳥バーガー~てりやき~」、甘辛ソースとチーズの相性が絶妙の「つくねチーズバーガー」など、焼き鳥チェーンならではのバリエーション豊かなチキンバーガーを取りそろえている。予算は800円ほどを想定していたが、実際は複数商品を購入する客が多く、想定の1.5~2倍ほどまで1人当たりの販売額がアップ。ちなみに全体の約7割がテークアウト利用だという。

ハンバーガーに羽が生えた、トリキバーガーのロゴマーク(左)。レジ前の床には鶏の足跡デザインのソーシャルディスタンスの表示

今後3年をかけて、都内の駅前や繁華街を中心に10~20店舗の開店を予定しているそうだ。「3年目以降は郊外への出店も視野にいれ、中長期的には鳥貴族と比肩する規模に育てたいと考えています。朝と昼はトリキバーガー、夜は鳥貴族にお越しいただけるような展開につなげていきたい」と高田さんは意欲を燃やしている。

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