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Sunday, February 6, 2022

看板は「パインベーコンチーズ」本格バーガー店人気に「『胃心地』が良い味」心掛け 西脇 - 神戸新聞

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 ふかふかのバンズ(パン)に肉厚のパティや野菜などがたっぷりと挟み込まれ、溶けたチーズとソースがしたたる。チェーン展開のファストフード店とは一線を画す本格的な「グルメバーガー」店がブームとなる中、兵庫県西脇市西脇の「バーガークレイジー」が注目を集めている。店主の上田太さん(40)が「好きなことを仕事にしたい」と5年前に開店し、市内外のバーガー好きが訪れる人気店に成長させた。(伊田雄馬)

 市中心部の杉原川沿い。昔ながらの住宅街で、ターコイズブルーの壁が目を引く。店内はバーのようなカウンターにポップアートの壁掛け、店名入りのちょうちんなど、和洋が入り乱れる世界観。「自分がいいと思うものだけを置いたらこうなりました」。髪をピンクに染め上げた上田さんが、カウンター越しに笑う。

 西脇市で生まれ育ち、同県丹波市の化学工場で約10年働いた。安定した仕事だったが、31歳でふと立ち止まった。「周囲を見渡し、自分の進むべき道を見つけた友人たちとの差を感じた」。いつまでもこのまま今の仕事を続けるのか-。迷った末、安全靴と作業着に別れを告げた。

 バイク、ファッションなど多趣味の上田さんが、次の仕事に選んだのは飲食業。13年ほど前、西宮の名店「エスケール」で食べたハンバーガーに衝撃を受け、食べ歩きが趣味になっていた。最先端のグルメバーガーを体感しようと、東京・人形町の専門店「ブラザーズ」で3年半働き、故郷に戻って店を構えた。

 バンズはパン店「ピーターパン」(西脇市上野)に特注し、肉はオーストラリア産と国産をブレンド。こだわりはミンチの太さで、直径16ミリの「超あらびき」にすることで、ざっくりとした歯応えを残す。味のバランスに気を配り、油脂や塩分が過剰にならない「『胃心地』が良い味」を心掛ける。

 看板メニューは「パインベーコンチーズ」(1540円)。パインのほどよい甘さ、酸味とベーコンの塩味が合い「グルメバーガーを初めて食べるという人にもおすすめ」と上田さん。

 変わり種は「メロンパンのやつ」(1650円)。その名の通り、メロンパンにグリルドオニオンやパティ、チェダーチーズなどを挟み、メープルシロップで甘みを加えた。メロンパンのカリッとした食感と甘みは、意外にもバーベキューソースと好相性だ。

 開店からの5年で、グルメバーガーの認知度は高まり、都市部には専門店も増えた。バーガークレイジーの客も8割は市外や県外から。地元の人に来てほしかった上田さんには葛藤があったが「いつからか、目の前のお客さんを大事にしようと吹っ切れた。今は『どうしたらもっとおいしくなるのか』とばかり考えています」。こわもてに似合わぬ、真面目な一面をのぞかせた。

 営業時間は平日午前11時~午後2時、午後5時半~同8時。土日祝日午前11時~午後3時。月曜休み。TEL0795・23・5311

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