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Wednesday, March 2, 2022

ウクライナから避難する人たち「きっと家に帰れると信じて...」周辺国の国境の様子は?一方で『戦争に行く』と戻る人も - よんチャンTV | MBS - 毎日放送

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ウクライナから避難する人たち「きっと家に帰れると信じて...」周辺国の国境の様子は?一方で『戦争に行く』と戻る人も

2022年03月01日(火)放送

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻。戦禍を逃れ国から退避するウクライナの人々がいます。そんな中、ウクライナの隣国・ポーランドとの国境付近の街の様子を取材しました。

ポーランドに避難する人たち…国境や鉄道の様子は?

ポーランドにある「プシェミシル駅」ではロシアの侵攻から3日目となる2月26日、ウクライナから避難してきた人や避難してくる家族を待つ人たちが大勢いました。

(ウクライナから避難してきた人)
「10時間かかりました。普段は2時間なのに」
(ポーランドに住むウクライナ人)
「ウクライナは今、大変です。一旦ウクライナに戻って子どもを連れてきたんです」
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UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によりますと、ロシアの侵攻が始まって以降、ウクライナからポーランドをはじめとする周辺国に入国した人は、2月28日時点で50万人を超えたということです。

ウクライナとポーランドの間には、車や歩いて越えられる国境が8か所あり、そのうちの1つ、ポーランドの「メディカ」でも、スーツケースを片手に歩いて避難してきた人たちの姿が多くみられました。

(ウクライナから避難してきた人)
「(車を降りて)5km歩いて夜10時にここにつきました 。そして立ってずっと(検問所を通るのを)待っていました」
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ここには支援物資なども置いてあり、ボランティアが温かい飲み物や甘い物などを配っています。
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その一方で、ウクライナに戻るという人も。

(ウクライナに戻る人)
「娘をウクライナからこちらに連れてきたいんです」
(ウクライナに戻る人)
「(Q家に帰るんですか?)はい、長い間帰ります。戦争に行くんです」

ウクライナの国境から車で1時間の場所にある、ポーランドの「ワンツト」にあるホテル。18歳~60歳の男性は、ロシア軍と戦うため出国が禁止されていて、女性や子ども、年配の人の姿が目立ちます。
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(避難してきた親子)
「(子どもが)5分ごとに父親のことを聞いてきます。『お父さんは生きているの』と。生きているか知りたいから電話してと」
(避難してき家族)
「きっと家に帰れる。全てよくなると信じています」

先の見えない状況が続く中、避難生活を続ける人々。変わってしまった故郷やそこに残った家族のことを思い不安をにじませます。

国境付近の駅は臨時避難所に…ポーランド受け入れ態勢進む

取材を行う富永高史記者に現地の様子を伝えてもらいました。

(富永高史記者)
「私は、ポーランドのプシェミシルという町の駅にいます。こちらはウクライナの国境から約10km離れた場所で、国境を越えて最初に停車するポーランドのターミナル駅です。1日に3本ほどウクライナから電車がやってくるんですが、30分ほど前にも新たな電車が到着しました」
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「駅の中では到着した人にボランティアの人から食事や飲み物が提供されている様子もあります。この駅は、駅自体が臨時の避難場所になっていまして、ボランティアの人が新たな無料の宿泊場所を紹介していて、到着した人たちは次の避難場所を探しているといった状況です。ウクライナの出国で非常に時間がかかっているということもありまして、通常2時間で来られる区間が約26時間かかったという人もいました。この町は、けっして大きな町ではなく、駅もそれほど大きな駅ではないんですけれども、ロシアの侵攻以降、一変したという状況です。国連によりますと、2月28日の時点で50万人以上がウクライナから隣国に避難したということなんですが、私は2月25日からポーランドの国境で取材をしていまして、どんどん人が増えているといった状況です」

―――ウクライナから逃げてきた方々が国境までたどりつけたとして、ポーランドへの入国、今、容易にできる状況なのでしょうか?
「ポーランド側の受け入れ態勢は非常に進んでいまして、もし有効なパスポートがなくても身分証明ができれば入国OKということにしています。また、新型コロナウイルスの規制で24時間以内の陰性証明がなければ隔離が必要だったんですが、これもいらないということになっています。しかし、ウクライナの出国に時間がかかっていること、大勢の人が出国・入国の審査を受けるというもあり、大変時間がかかっています。陸路でポーランドに渡ってくるのは、鉄道以外に8か所あるんですけれども全てが渋滞していて、非常に時間がかかっているといった状況です」

一方でウクライナへ戻る人の姿も…「国のため」「家族のため」

(富永高史記者)
「駅の外にあるウクライナから到着した人たちがまず通る場所には、おむつや食べ物など、様々な支援物資が届いていて、到着した人に渡す様子もありました」

―――多くの人が国境付近に殺到しているように見えるのですが、ポーランド側の受け入れについてはどのような状況でしょうか?
「ポーランド政府は、ロシアの侵攻が始まって以降早々に“100万人は受け入れられる”と発表しています。そして対応も迅速でした。避難場所もすぐに開設して、現在では主要都市の中で一部の交通機関では、利用料を無料にして、民間の医療施設も無料で受診できるという対応をしています」

―――ポーランドに避難される方が大勢いる中、逆にウクライナに戻って戦地に赴く人たちもいるということですが、直接話を聞くことはできましたか?
「元々はウクライナから何人もの人が避難しているということで取材しに来たんですが、一方でウクライナに向かう人も本当に大勢いらっしゃいまして、話を聞くことができました。ウクライナに行ってからどういう手続きをされるのかはわかりませんが、ゼレンスキー大統領は、希望する全ての人に武器を与えるというような話をしていました。話をしていると、皆さん不安を抱えていると思うんですけれども、誰もがそういった言葉を口にしないんです。『国のために帰るんだ』『家族のために帰るんだ』というような話をしているんですけれども、その表情を見ていると胸に突き刺さるものがありました」

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