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Tuesday, September 13, 2022

モス・コメダ・ファーストキッチン…月見バーガーに参入相次ぎ商戦激化 - 読売新聞オンライン

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 秋の月にちなんだ「月見ハンバーガー」商戦が、繰り広げられている。日本マクドナルドが卵をはさんだ「月見バーガー」を発売して31年。今年はモスバーガーなどの新規参戦もあり、半熟卵や丸餅など独自の「月」も登場している。

 モスバーガーを展開するモスフードサービスは14日から、初めて「月見」を冠した商品「月見フォカッチャ」を発売する。ハンバーガーのパンの代わりにフォカッチャで、三日月状のソーセージで囲んだ丸い半熟風のゆで卵をはさんだ。もちもちとしたフォカッチャと、パリパリとしたソーセージの食感を組み合わせ、口の中でとろっとした卵が広がるのが特徴。マクドナルドが長年秋の定番商品である月見バーガーで人気を集めてきただけに、モスにとっても「いつかは参入したいと思っていた。満を持しての商品投入だ」(安藤芳徳上席執行役員)。2か月で160万食の売り上げを目指す。

 モスだけでなく、今年は、月見ハンバーガー商戦に、新規参入が相次ぐ。コメダ珈琲店は今月7日から満月をイメージしたオムレツをはさんだ「フルムーンバーガー」を発売した。肉厚のハンバーグを使い、ボリュームにこだわった。ファーストキッチンは「満月」を揚げた丸餅で模し、独自色を出して勝負を挑む。

 月見商戦の生みの親であるマクドナルドは、新作を投入して迎え撃つ。今年の味は、すき焼き風の「こく旨 すき焼き月見」。1991年発売の元祖「月見バーガー」は、日本にマクドナルドを広めた藤田田・当時社長が社内の試食会で名付けた伝統メニュー。定番と新作をそろえ、「全メニュー制覇」したくなる固定ファンの心理をくすぐる。

 ほかの大手ハンバーガーチェーンも、新作投入で追う。ロッテリアは半熟卵のとろっとした食感の目玉焼きを使ってマクドナルドとの差別化を図る。パンの代わりに、ごはんで肉や卵を挟んだ「ごはんバーガー」を売り出す。ケンタッキー・フライド・チキンも強みのチキンに合わせた「月見サンド」で季節感を演出する。

 ハンバーガー評論家の松原好秀氏は「秋は『月見』のイメージがすでに定着。今後も激しい競い合いとなる」と話している。

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