昔から体を冷やすことは健康によくないと言われている。そのため、体を温めてコンディションを上げ、体調不良などを改善する「温活」への注目は年々大きくなっている。前回記事「温活士が教える、体温を上げる方法とは? 冷えによる体の不調を改善しよう!」に続き、鍼灸師&温活士として活躍する鍼灸院「グラン」統括院長・栗本夏帆さんに「温活のキホン」を教わった。体を温める方法や温活グッズ、体を温める食べ物・飲み物などもご紹介!
<目次>
温活を始めるべき理由
温活をはじめる理由は、寒い季節でも健康的で、美容に悩まないため。「寒さ対策は女性にとっていいことづくめ! ぜひ積極的に取り入れましょう」(栗本さん・以下「」は省略)
体を温める食べ物・飲み物を積極的に取り入れて!
体を温める食べ物をとろう
「身体の内側から温めるには、体を温める食べ物を意識的に摂るのが効果的。野菜でいうと、冬が旬のもの、寒い地方で採れるもの、地面の下で育つもの、黒い色、赤い色、オレンジ色のものが該当します。野菜以外では発酵したもの、固いもの、黒っぽいものと考えると良いでしょう。ちなみに血行促進に最適なのは生姜とシナモン。生姜は油で炒めると効果倍増なので、料理に積極的に取り入れて。よもぎやレバーなどは血を作る作用があり、体を温める効果大です」
<体を温める食べ物リスト>
生姜
シナモン
ナッツ
あずき
よもぎ
味噌
かぼちゃ
ねぎ
ごぼう
鶏肉
ラム
レバー
青魚
鮭
うなぎ
体を温める飲み物をチョイス!
「ポイントは“カフェイン”と“発酵”。基本的にカフェインが入っているものは体を冷やしやすいですが、紅茶や烏龍茶などは製造過程で発酵させているので、温め効果が得られます。ワインも発酵飲料の一つですが、そこまで体を温める作用は期待できないので、もし飲む場合はホットにして飲むのがおすすめ。よもぎ茶はよもぎの“シネオール”という成分が血液の流れを良くし、冷え性を改善してくれます。紅茶はホットにして、さらにすりおろし生姜&はちみつを入れて飲むと、温め効果がアップしますよ」
<体を温める飲み物リスト>
白湯
よもぎ茶
紅茶
烏龍茶
プーアル茶
日本酒
紹興酒
体を冷やす食べ物・飲み物を知って、セルフコントロール!
体を冷やす食べ物を選んでいない?
「パスタやパン、そうめん、うどんなど、小麦製品は体を冷やす食べ物です。そのため、食べる際は温め食材と組み合わせるのがおすすめ。例えば、そうめんやうどんなら、生姜入りの温かい汁と一緒に食べる工夫を。また、甘いものを食べる際も小麦粉を使用したケーキやクッキーなどは避け、体を温めるあずきを使った羊羹や大福などの和菓子を選びたいものです。野菜や果物は夏に採れる、暑い地方で採れる、地面の上で育つ、柔らかいもの、水っぽいもの、白っぽいものが体を冷やしやすいので、食べ過ぎに注意して」
<体を冷やす食べ物リスト>
パスタ
そうめん
うどん
パン
ケーキ
クッキー
そば
きゅうり
レタス
キャベツ
なす
パイナップル
貝類(赤貝を除く)
体を冷やす飲み物ばかり飲んでない?
「カフェインが豊富に含まれる飲み物、大麦や麦、暖かい地域で栽培された原料を使った飲み物などは体を冷やす傾向に。コーヒーが大好きでやめられない場合は、ホットコーヒーに温め効果の高いシナモンをプラスしてみましょう。また、身体を冷やす原因の一つとして、冷たいものを摂りすぎるということが。内臓を冷やし、身体の内側から冷えを加速させてしまう恐れがあるので、注意しましょう。例えば、飲み物もできるだけ、常温が理想。とはいえ、夏の暑い時期などに体の内側からほてっている場合は、冷たい飲み物を飲んでOKです。私自身は冷えたペットボトル飲料を買ったら、まずは首や脇に当て、少しぬるくなった状態を飲むのがマイルール。首や脇は太い血管が通っているので、これらの部位を冷やすと体を効率良く冷やせます。飲み物も適度にぬるくなり、内臓を冷やしすぎずにすみます」
<体を冷やす飲み物リスト>
コーヒー
緑茶
牛乳
ビール
今日からできるカンタン温活習慣6選
①運動をする
運動をして筋肉量を増やすことは、冷えの改善に効果大。どの冷えタイプでも“ウォーキング”はおすすめ。改めて、ウォーキングタイムを設けなくても、自宅や職場の最寄り駅の1駅前で降りて歩く、週3回程度だけでも20分ほど歩くなど、普段の生活でできるスタイルで問題なし。基礎代謝アップが期待できる。
②お風呂にじっくり浸かる
季節を問わず、お風呂にじっくり浸かって体を温めて。夏もシャワーで済ませず、きちんと湯船に浸かるように。理想は38~41℃のお湯に15分以上。高温すぎるお湯や長時間の入浴は交感神経を刺激して体に負担をかけてしまうので、要注意。湯船に浸かれないときは、足湯をするだけでもOK。
③マッサージをする
血流を良くするためにマッサージは有効。特に体を温める効果が期待できるツボを刺激すると効果アップ。足先や下半身の冷えに悩む人におすすめなのが、「湧泉」と「気端」というツボ。湧泉は土踏まずの中央から少し上の部分にあるツボで、下半身の冷え改善や疲労回復に◎。指で痛気持ちいい強さで押したり、マッサージローラーで刺激して。気端は足の指先にあるツボで、温め効果大。指先を揉むようにマッサージすると良いでしょう。
④お灸をする
“お灸”も温め効果絶大! 体に温熱刺激を与えることで、皮膚の下にある筋肉や血管、リンパ節が刺激されると、細胞が活性化されて、免疫作用がアップ。他にもリンパの流れがスムーズになる、むくみが解消する、さらには温熱効果によって血管が収縮・拡張し、炎症を緩和する効果も。最近は手軽に挑戦できる火を使わないお灸なども登場しているので、ぜひ挑戦してみて。
⑤腹巻や靴下などで温める
温活では、お腹や腰、首、手首、足首を冷やさないことが重要。そのため、腹巻やマフラー、ストール、アームウォーマー、レッグウォーマーを身につける習慣を。冷えは冬だけの問題ではなく、夏でも冷房冷えが大敵! 冷房が効いた環境では腹巻、レッグウォーマー、ストールなどを活用しましょう。
⑥体を温める食べ物・飲み物を摂る
温活は体の外側からではなく、内側からのアプローチも必要。特に毎日口に入れる食べ物・飲み物の効果は効果絶大! 先述した体を温める食べ物・飲み物を意識的に摂って、温め体質を目指しましょう。
【グッズ】おすすめの温活フード&グッズ7選
おすすめの温活グッズ①
グラン 煎美巡茶 ぽかぽか茶(20包入)
鍼灸師&温活士の栗本夏帆さんが統括院長を務める「グラン」の漢方薬と医療機器を提供する「グラン医薬品・医療機器販売店」で取り扱うお茶。原料は温め効果が高い生姜、ジャスミン、柿の葉、ごぼう、よもぎ、大麦、黒豆。
おすすめの温活グッズ②
OKYU OKYU momo(200壮入)
44度の柔らかい温度で熱すぎず、じっくりと体を温めてくれるお灸。1枚の厚紙に50壮のお灸がついているシートタイプで、ゴミが少なく散らばりにくい。温度が優しいから、お灸初心者にもおすすめ。可愛い桃色も人気の理由。
おすすめの温活グッズ③
On de miu ビューティーショーツ
プロのノウハウを集結した「温め」と「解放」のハイブリット設計のショーツ。温め効果のあるツボ「会陰」前後をすっぽり包み込む蓄熱素材入りのクロッチによって、心地よく子宮周りを温め、健康的なコンディションをサポートする。レースを贅沢に使用し、エレガントな見た目も実現。
おすすめの温活グッズ④
CARESSA ℃-STONE
セルフプレジャーアイテムで有名なTENGAから登場した新ブランド「CARESSA」のケアアイテム。ホットストーンによる施術に着想を得て誕生したこちらは、最大約44度まで温まる。一人でもカップルで使っても。
おすすめの温活グッズ⑤
クロッツ 重炭酸足湯ブーツ
老舗ウェットスーツメーカーによって作られた、軽量で防水性の高い素材の足湯ブーツ。少量のお湯でOKだから、料理や掃除をしながらでも履ける。別売りの重炭酸湯ホットタブを使用すると、足湯効果がアップ。
おすすめの温活グッズ⑥
イオンドクター シルク足首ウォーマー クリーム
足元の冷え対策に最適。シルク素材なので、美しい光沢・染色性、優しい感触に加え、保温力も高い。また、吸湿性も高く、放湿速度も早いので、余分な湿気が残らない。コンパクトなので、旅先などへの持ち運びも◎。
「温活」への理解度は深まった? 忙しい毎日でも、体を温める食べ物・飲み物やグッズを賢く取り入れて、無理なく温活に取り組みましょう。体が温まれば、健康と美容の地の力がぐぐんと底上げできるはず!
【教えてくれた人】
鍼灸院『グラン』統括院長/栗本夏帆
鍼灸師、温活士、(一社)日本鍼灸協会理事、(一社)日本フェムテック協会常任理事なども務める。温活はもちろん、女性だけのオンラインサロン「女性を幸せにする腟サロン」を主宰し、女性の心と身体の健康のための学びや相談の場を提供している。アドバイザーとして、フェムテック関連の商品開発やメディアへの出演を通じ、フェムテックの啓発を積極的に行っている。2022年4月に発行した「うるおいの腟レッチ」(光文社)も話題。
Text:Eri Hamada
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