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Wednesday, March 15, 2023

女子高校生の発想、実験に生きた 宮崎大で「サイエンス体験 ... - 朝日新聞デジタル

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大野博

 理系の分野を学ぶ楽しさやおもしろさを知ってもらおうと、宮崎大学が7、8の両日、「女子高校生のためのサイエンス体験講座」を開いた。工、農、地域資源創成の3学部の教員が担当した五つのプログラムに、県内の高校に在学する1、2年生計約90人が参加した。

 宮崎大の常勤教員(教授、准教授、講師、助教)に占める女性の比率は2月1日現在、大学全体では18・9%。工学部では4・3%にとどまる。女子高校生たちに、理系の進路や大学院への進学・研究者への道を選ぶきっかけになれば、と企画したという。

 工学部の吉野賢二教授(55)が担当したプログラムは、「市販の日焼け止めは本当にUV(紫外線)カットの効果がある?」がテーマ。13校の18人が参加した。

 吉野教授は、本来の専門である次世代太陽電池の研究で培った技術を応用してUVカットスプレーを開発するなど、宮崎大きっての「名物教授」。大学院修士課程までは教育系で博士課程から工学系に転じた自らの珍しい経歴のほか、チョコやパフェなど甘い物に目がない食べ物の好みも披露。「娘と同世代」という生徒たちと打ち解けた。

 参加者がそれぞれ持ち寄った様々なメーカーの日焼け止めを透明なシートに塗り、紫外線を当てて透過率を調べる実験で、県立宮崎西高2年の仲田朱里(あかり)さん(17)が、複数の日焼け止めを混ぜることを発案。紫外線のカット率がより高くなるという結果が得られた。吉野教授は「高校までとは違い、大学で求められるのは、他の人と違うことをやってみる独創性」と評価した。

 「理系科目があまり得意ではなく、ダンス部の活動もハードで、自分の進路を考える時間がなかなかとれなかった」という仲田さん。「きょうの実験で得られた達成感で、自分の将来の可能性が広がった気がします」と笑顔をみせた。(大野博)

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