2023年09月04日13時32分
米バーガーキングのハンバーガー（同社提供・時事）
【ニューヨーク時事】米ファストフード大手バーガーキングが、メニューの写真よりも実際のハンバーガーが小さくだまされたと訴える顧客の集団訴訟に直面している。南部フロリダ州マイアミの連邦地裁は８月下旬、原告の請求を棄却するよう求めていた会社側の主張を退けた。本格的な法廷闘争に発展する可能性が高まっている。
訴訟は昨年３月、４人の顧客が「同じ境遇にある人々」を代弁する形で始まった。同社の店内メニューや広告の写真では具材がバンズからはみ出しているが、原告側は「実際のハンバーガーより約３５％大きく、肉も２倍以上入っているように見せ掛けている」と指摘。「小さいと分かっていたら買わなかった」として、被った損害に対する補償のほか、裁判所から同社に「詐欺的な行い」をやめるよう命じることを求めている。
地裁は、テレビやオンラインの広告に関しては、バーガーの大きさやパテの量を約束したものではないと判断し、原告の訴えを却下。一方、店内メニューの描写については、顧客が「実際の提供物として見なす可能性があった」と結論付け、棄却を求めた会社の要請に応じなかった。
バーガーキングは地裁の決定を受け、米メディアに「原告の主張は誤りだ」と強調している。 
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