では、“食事摂取エネルギーの減量”のために、人工甘味料を使用した「ゼロカロリー」「低カロリー」の飲食物を摂取することは、ダイエットに効果があるのでしょうか。
結論から言うと、同ガイドラインでは<積極的な人工甘味料の摂取は推奨されない。>とされています。その理由は、医学研究のやり方によって、効果のあり/なしが変わってしまうからです。
日本で認可されている人工甘味料には、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン、スクラロース、ネオテームがあります。
こうした人工甘味料は、体内で消化・吸収されないため「ゼロカロリー」だったり、少量でも甘みが強いので「低カロリー」になったりするため、食事摂取エネルギーを減らすことが可能です。
例えば、肥満女性163人を対象として、砂糖の100~200倍の甘さであるアスパルテームを使った甘い食べ物や飲み物を摂取した群と、摂取しなかった群に分けて体重の減量の効果を検討した研究があります。
この研究では、アスパルテームあり群でもなし群でも19週間後に約10%が減量に成功しました。このうち、あり群ではアスパルテーム摂取量が多いほど、減量率が高い傾向にありました。また、1、2年後のリバウンド率では、アスパルテーム群の方が低くなりました。
このような介入研究(原因だと考えられる要素を人為的に操作し、結果の発生率を調べる)を複数まとめてさらに研究したところ、人工甘味料の使用による減量効果が示され、食事制限をしていない肥満者で効果が高いという見解でした。
一方で、介入のない(成り行きに任せた)観察研究を、複数まとめてさらに研究したところ、人工甘味料を含んだ飲料250mlを飲むと肥満リスクが21%上がりました。
別の同様の研究では、通常の清涼飲料水を飲んでいる人の肥満リスクが19%上がったのに対して、人工甘味料を含んだ清涼飲料水では肥満リスクが59%上がりました。
さらに別の同様の研究では、人工甘味料を習慣的に摂取する人で体重増加や腹囲長の増大リスクが高く、肥満、高血圧、2型糖尿病、心血管障害のリスクも高い結果になりました。
研究の方法により、真逆の結果になってしまう人工甘味料。同ガイドラインとしては<積極的に人工甘味料の摂取を推奨すべき十分なエビデンスはない>と判断したということです。
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