安倍晋三首相は5日午後(現地時間同)ロシア極東ウラジオストクで開催された東方経済フォーラム全体会合で演説し、「平和条約の締結という歴史的使命がある。未来を生きる人々を、これ以上、もう待たせてはならない」と述べた。安倍晋三首相の演説の全文は以下の通り。
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プーチン大統領、お招きに感謝いたします。本年もここウラジオストクでご一緒できて、喜ばしく存じます。(司会者の)ブリリョフさん、今年もまたご一緒でき、うれしく思います。そして壇上においでの指導者の皆さん。お一人、お一人、どなたも私自身よく存じ上げ、心から尊敬申し上げている方ばかりです。
(インドの)ナレンドラ・モディ首相、(マレーシアの)マハティール首相、そして、(モンゴルの)バトトルガ大統領。プーチン大統領を含め、私たち5人そろうのがウラジオストクだという、そのこと自体に私は感興を覚えます。壇上の皆さまはいかがでしょうか。
見えてくるのは、雄渾(ゆうこん)な一筆書きの連結です。北極海から日本海、南シナ海を経てインド洋へとつながる、滔々(とうとう)たる水の流れです。力強い波濤(はとう)です。いま声を大にして申します。皆さん、未来はここにある。ここにこそ、私たち皆の無限の可能性があるのです。
私は本年も、未来と可能性をお話しに、未来と可能性だけをお話ししにやってまいりました。さてお集まりの皆さま、今から引用するのは、皆さまよくご存じの四行詩です。
……
ロシアは、頭ではわからない/並の尺度では測れない
何しろいろいろ、特別ゆえ/ただ信じる。それがロシアとの付き合い方だ
……
さてこの有名な詩の「ロシア」を「日本」に置き換えていただきたいと思います。日本を「ただ信じる」のだとして、何をどう信じればよいでしょうか。それについて3つ、申し上げます。
2019-09-05 09:28:00Z
https://www.sankei.com/politics/news/190905/plt1909050021-n1.html
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