「ある日、サッポロ一番塩らーめんを食べていたら、粉末スープと別にわざわざ用意されているゴマの存在が気になった。ゴマって、なんだっけ」。そんな素朴な疑問を抱いた著者が、よく知らない植物を好奇心のままに栽培したり採取したりして食べる本。それが『育ちすぎたタケノコでメンマを作ってみた。』(家の光協会)です。著者はフリーライター・玉置標本さん。雨模様の6月上旬のある日、彼の住む埼玉県に出掛け、彼がよく訪れている川べりを一緒に散策しました。 【写真】マルベリー、カラシナ、クコの葉・・・採集紀行を写真で見る
まずは桑の実(マルベリー)を採集、実食
――今にも雨の降り出しそうな空。降られなきゃ良いけれど……。川べりに到着しました。鳥が鳴いています。土手には、約3メートルの大木が。何の木だろう。 これは桑の木です。そしてこれが桑の実。2センチぐらいの大きさで、真っ黒になっていますよね。これぐらい真っ黒に色が変われば美味しいんです。 ――どんな味がするんだろう。 食べてみます? ――そのまま生で食べちゃうんですか。 ちょっとザルを持ってきますね……。(車に戻ってザルを持ってきて、桑の木にいっぱいなっている実を採り始めながら)この時期、近くの人たちも皆、狙っているので、美味しそうな実がどんどん採られちゃっているなあ。この、赤い実はすごく酸っぱいんです。真っ黒になった実が美味しい。色の変化としては最初、緑色で、それが赤色に染まって、黒になる。赤い実はパッと見た感じでは、とっても美味しそうに見えるんですけど、ホント酸っぱい。 ――実が黒くなる時期は。 ちょうど今頃です。ほら、完熟した状態だと、触るだけでポロっと落ちてくるでしょう。これぐらい黒いのが一番甘いんです。これ以上熟すと、地面に落ちちゃう。ギリギリのところです。ちょっとベリーっぽいですよね。「マルベリー」というんですよね、桑の実。洗いに行きましょう。(川べりの小さな公園の水道に移動して)このへんは鳥も食べていますね。 ――鳥にとっても、ごちそうなんでしょうね。 そうですね。(洗い終えて)どうぞ。 ――きれいな色。いただきます。(もぐもぐ) 緑の枝の部分はちょっと硬いので、残してください。サクランボみたいな食べ方で。 ――(もぐもぐ)うん。甘いですね。ブドウの皮の部分を食べているような食感。美味しいです。ちょっと、赤い実も試しに食べてみて良いですか。……うん、やはり酸っぱい! でも、これはこれで美味しいかも知れない。 プラム的な酸っぱさ。イヤな酸っぱさではないですよね。 ――爽やかな酸っぱさ。私、赤い実もイケるかも知れない。予想外に美味しい。 桑の木によって、甘い木と甘くない木があるんですよ。理由は分からないんですけど、この先にある桑の木の実は、小っちゃいし甘くない。ギンナンでも大小の差がありますよね。 ――美味しかった。ごちそうさまでした。 土手をちょっと歩きましょうか。桑の木は多摩川にもやたら生えていますよ。鳥が運んで、勝手に生えちゃうんじゃないかと想像しているんですけど。この本に書いた「渋い未熟なクルミで、真っ黒い酒(ノチーノ)を仕込みたい」の章で扱った、クルミの青い実も、この土手の先で拾ったんです。 “ 果実酒といえば、梅、カリン、レモンなどを思い浮かべるが、イタリアには未完熟の青いクルミで作る、ノチーノというリキュールがあるらしい。 試しにと作ってみたところ、これが私の知っている果実酒作りの知識とはまったく違う工程で、できあがった結果は不安になるほど真っ黒だったのだ。――本書より”
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July 03, 2020 at 09:14AM
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埼玉の河原を歩いて、採集できた食べ物は・・・?(好書好日) - Yahoo!ニュース
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