雪組公演「ｆｆｆ フォルティッシッシモ」でルドルフ大公を演じる綾凰華＝東京宝塚劇場で
苦悩、困難を抱えながらもついには歓喜の曲を生み出した楽聖ベートーベンの生涯を描く雪組公演「ｆｆｆ−フォルティッシッシモ−歓喜に歌え！」（四月十一日まで、東京宝塚劇場）で、ベートーベンのパトロン、ルドルフ大公を演じている。
多くの曲を献呈された楽聖の支援者で、「音楽への情熱があり、芸術的に熱い人だと思う」と人物像を解釈。演じるにあたっては「落ち着いた立ち居振る舞い、立っているだけでピンとしているといったところをめざしています」。ナポレオンやゲーテも登場するスケールの大きな作品で、「いろんな物語があり、何度見ても発見がある」のが魅力だという。
「題材として新しいと思う」という第二部のショー「シルクロード〜盗賊と宝石」は、「アダルティーになっていたり、これぞザ・タカラヅカの黒燕尾（えんび）（服）の大階段（を使った演出）もあったりと、盛りだくさんです」。
宝塚市出身で、祖母、母も宝塚ファン。「宝塚」を身近に感じて育った。「心を燃やして演じる側と見てくださるファンのパワーや思いが一つになる」舞台に立って今年で十年目。
「男役十年」といわれるが、今年は節目の年。「いろんなことがありましたが、手を抜いた日はありません」と振り返る。舞台人として今後の抱負を聞くと、「全力」と返ってきた。手を抜かず全力を尽くす日々が続く。 （山岸利行）
●● 三つの質問 ●●
（１）無人島に何かひとつだけ持っていくとしたら？
−カメラです。そこでしか撮れないものを撮ろうと思います。海、朝日、夕日など。
（２）「幸せだなあ」と感じるときは？
−晴れている日が好き。晴れているだけでハッピーになれます。みんなと楽しく笑い合っているときも幸せです。
（３）１週間休みがあったら何をしますか？
−海外旅行に行きたいです。ハワイなどの南国か、ニューヨークやロンドン。
※６月２〜１５日の雪組公演「ヴェネチアの紋章」「ル・ポァゾン 愛の媚薬（びやく）−Ａｇａｉｎ」（全国ツアー）に出演予定。
※新型コロナウイルス感染防止対策を徹底して上演しています。
＜あや・おうか＞
（１）出身地＝兵庫県宝塚市
（２）出身校＝県立宝塚高校
（３）入団年＝２０１２年
（４）愛称＝あやな
（５）趣味＝ショッピング、ドライブ
（６）好きな食べ物＝お肉、甘い物
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