
美味しい食材とともに食欲の秋がやってきました。この時期は冬の寒さに備えて食欲が増え、糖分や脂肪分の多い食べ物を求めがち。こんなときは、食べて後悔するよりも必要な栄養を補って効率よく代謝させていきましょう!
心で味わう栄養スープ
「食」という字は「人を良くする」と書きますが、何を食べるか、どんな気持ちで食べるかによってそれは大きく左右されてしまいます。実際に私自身も我慢ばかりの過激なダイエットにより食を楽しめない時期がありました。気づいたら食べることが罪悪感になり頭で考えてばかりで、食べても食べても満たされずにいました。 そんな経験から、体の栄養だけでなく“心の栄養”を満たすことの大切さを痛感しました。今回から始まる連載では、心で味わいほっと自分に還ってこられるような、心を安定させてくれる効果のあるだし汁をベースに、旬の食材や発酵調味料を使用したこころとからだを整えるスープをご紹介させていただきます。 一見、難しいイメージのあるだし汁も、簡単に摂れる方法も交えながらご紹介します。
糖質と脂質の代謝にはビタミンB1とB2
食欲の秋!秋の味覚!と言っても、甘いものばかりではありません。 腸内環境を整え、糖質や脂質をエネルギーとして代謝を促してくれる食材があります。それは旨味の宝庫でもある「きのこ」です。きのこには糖質の代謝を促してくれるビタミンB1と脂質の代謝を促してくれるビタミンB2がどちらも多く含まれています。 また、興奮系の神経伝達物質の働きを抑えてくれるγアミノ酪酸(GABA)も含まれているためリラックス効果も期待できます。更に豚肉は、食材100g当たりに含まれるビタミンB1の量がトップクラス! きのことの相乗効果や、疲労回復効果も期待できます。今回は、代謝を上げて心と体を整えてくれるスープの作り方をご紹介いたします。
きのこと豚肉の生姜スープ
◆材料(2人分) ・豚ロース薄切り…45g ・まいたけ…40g ・えのき…30g ・白菜…1/2枚 ・万能ねぎ…2本 ・生姜…1片 ・だし汁…350ml(昆布3g) Aポン酢…大さじ1 A塩こうじ…大さじ1/2 A料理酒…大さじ1 ブラックペッパー…お好み 白いりごま…お好み ◆作り方 1.昆布は水につけて15分以上置いておく(前日からつけて冷蔵庫に入れておいても◎)。豚肉は食べやすい大きさに切る。舞茸は手で裂く。えのきは根本の菌床とおかぐずが付いた部分を切り落とし、半分に切って軽くほぐしておく。白菜はざく切りに。万能ねぎは4cmの長さに切る。生姜は摩り下ろしておく。 2.鍋に昆布を入れた水を火にかけ、沸騰前に昆布を取り出す(一晩つけた場合は、火にかける前に取り出す)。Aを入れて煮立て、1を入れてアクが出たら取る。弱火にして2~3分煮たら、器に盛りお好みでブラックペッパーといりごまを振りかける。 レシピ考案・写真・文/高波紗希 管理栄養士。11年間に渡る摂食障害を「食とこころ」と向き合い、整えることでありのままの自分を認め克服した経験から【 自分を大切にする、食とこころの栄養学 】をテーマにSNSで発信をしている。食べることに対する罪悪感や、生きづらさを感じている方に向けて、素材を大切にしたグルテンフリーの料理教室やレシピ提供、講座、相談室など多方面で活動している。
高波紗希
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