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Sunday, November 6, 2022

iPhone 14 Pro Maxを買い、約1カ月使って思うこと - ケータイ Watch

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高いがうまいスマートフォン、みたいな

2022年秋の俺は、「iPhone 14 Pro Max」「Apple Watch Ultra」「AirPods Pro(第2世代)」を一挙購入した。ので、いま頃になってクレジットカードの請求額がががが!!! みたいな感じではあるのだが……。

 確か「iPhone 14 Pro Max」が手元に届いたのは2022年の10月5日。その日から使い始めて約1カ月が経ったが、毎日じわりじわりと満足感があり、当初の「iPhone 13 Pro Maxから大きくは違わないかも」的な微妙な不安は払拭された。つまりiPhone 14 Pro Maxにかなり満足している俺なのであった。

iPhone 14 Pro Maxの256GB・シルバーを購入した。価格は17万9800円。

 なんかこう、静かだけれど充実した満足感である。この感じナンカに似てるな~と考えていたら、そうだアレだあのお菓子。

 20年くらい前だったか、軽井沢へドライブに行ったときに「茜屋珈琲店」という喫茶店に入った。疲れていて、甘いものとカフェインが欲しい感じ。そこで食べたのが「高いがうまいお菓子」(800円)とコーヒー。お菓子はチョコレートケーキだった。

 現在だとそんなに高くないケーキだが、20年くらい前だと確かに高かったのかもしれない。気持ち的には「おいしくなかったら残念感が強い値段だな」みたいな感じだったが、食べたらしっかりした満足感が得られ、コーヒーと合わせるとさらに別ベクトルの満足感があった。ドライブの疲れは消え、味覚も臭覚もそして視覚までも癒され、それが記憶に残っている。

 iPhone 14 Pro Maxを使った感触はこれとよく似ているのだ。最初は身構えて「フツーだったら残念(な値段)だな」と思っていたが、使ってみたら十分満足。あぁよかった、ふぅ満足、みたいな。

 具体的には後述するが、iPhone 14 Pro Maxならではの機能がどれもけっこうよかった。カメラは予想以上によく、これがiPhone 14 Pro Maxの俺的満足度を底上げしている。てコトで以降、iPhone 14 Pro Maxを約1カ月使っての印象をアレコレ書いてみたい。

なぜiPhone 14 Pro Maxを買った?

 iPhone 14 Pro Maxを買った理由は、仕事柄最新のiPhoneが必要だし、最新テクノロジーをこの手にして感じたいし、というのが表向きなところ。いやコレらが歴とした理由ではあるが、ほかにも「最新iPhoneがいい」と思うややプライベートな理由もある。

 ひとつはカメラ機能。最近のiPhoneの上位機種は世代を増すごとにカメラ機能が向上して画質が上がっている。また、iPhoneは当然だが日々携帯する。ので、気軽にスナップを撮ったりできる。

 まあスマートフォンを使っていれば誰もがスナップ撮影をすると思うが、やはりそういう日常の記録となる写真は、なるべく高画質で残したい。ある日が過去となり、未来にその過去の日の写真を見たときに「あぁ~もっと高画質の写真を残しておいたらなぁ」と後悔し……た記憶が多々あるので、そういう後悔をなるべくしたくないからだ。

 じゃあ最新のデジタルカメラ専用機でスナップを……というのはナイ。スマートフォンと違って本格的な高画質デジタルカメラは携帯性がぜんぜん気軽ではない。「これは絶対撮っておこう」的なイベントがあるか、よほどの撮影好きでなければ、毎日持ち歩いたりしない。

 高級コンパクトデジカメなら携帯性がいいが、これも……毎日持ち歩くってのはナイ。撮る気満々というときに携帯することはあるものの、やはりデジタルカメラ専用機は撮ったあとに画像ブラウザーなどがある環境に写真を転送するのに一手間かかるし、写真しか撮れないデバイスなのにスマートフォンより嵩張ったりする。そういうちょっとの不便が、手軽に持ち歩けはするコンパクト系のデジカメさえ面倒に思わせるのだ。

 カメラを持ち歩かないと、平凡で普通でアリガチ……と思えるけどのちに貴重な瞬間となって残る日常風景は、撮れないのだ。スマートフォンなら持ち歩くし、カメラが内蔵されているから何となく日常を撮ったりできるし、そのカメラ機能が高性能なら、高画質な過去を未来で楽しめる。

 俺がスマートフォンのカメラ機能を重視するのは、「わー最新スマートフォンのカメラはやっぱりキレイだ~バエるゼ~」みたいなこともあるわけだが、それ以上に「現在最もキレイに日常のシーンを残せる常時携帯可能なカメラデバイスがスマートフォンだから」という理由が強い。「高いけど10年後の俺の眼福のために」という強い動機が、最新ハイエンドスマートフォンの価格を乗り越えさせるのであった。

 ほかにも、処理が速かったり、表示が見やすかったり、操作感がより快適だったりするのも理由となる。ちょっとくらい遅くても見づらくても快適さが足りなくても、できることは同じと言えよう。だが、より速く見やすく快適なハードウェアがある現実からすれば、それらの「ちょっとくらい」は少々の鬱憤を生み、その鬱憤は毎日毎日積み重なっていく。病気にはならないと思うが、日々の小さな鬱憤は自分のいろいろな感覚を鈍らせる。鈍らせるというより、敢えて鈍ることで鬱憤をなかったことにしようとする、と思う。

 あと、スマートフォンで撮った写真はクラウドに自動的に上がり、自在に検索したり並べ替えたりして閲覧できる。撮るだけで、そうなるのは、まあ現在では当たり前のことではあるが、デジタルカメラ専用機を駆逐するほどスゴいことだと思う。

 まあこういうのは価値観の違いで「そうそう!」と同意できたり「意味わかんねー」となったり、人それぞれだ。でも俺の場合はこーゆー事柄の優先順位が高いので、迷わずなるべく高性能の最新ハードウェアを買ったりしているのであった。

 ちなみに、iPhone 14 Pro Maxは、それまで使っていたiPhone 13 Pro Max 256GBを下取りにして買った。下取りには「Apple Trade In」を使った。

 iPhone 13 Pro Max 256GBの「下取りによるおおよその返金額」は9万4000円だった。俺が買ったiPhone 14 Pro Max 256GBは17万9800円。差し引き8万5800円。iPhone 13 Pro Max 256GBからiPhone 14 Pro Max 256GBへのハードウェアアップグレード料金が8万5800円なので、まずまず納得できる額となった。

ほかも細々イイ感じに順当進化

 iPhone 14 Pro Maxを使っていて「やっぱりイイな」と思うのは、例えばディスプレイ。6.7インチSuper Retina XDRディスプレイ(2796×1290ピクセル)は明るいし高精細だし、HDR表示も屋外での表示もピーク輝度が上がってより見やすくなった。HDR表示は相変わらずスゲく美しく、俺の身近にあるディスプレイのなかでもっとも感動的な表示をしてくれる。

HDR撮影されたと思われる写真を表示すると、まぁ透明感あり重厚感ありで美しい。やはりSuper Retina XDRディスプレイはイイ!!!

 ディスプレイつながりでは「常時表示ディスプレイ」が思いのほか便利。スリープ状態でもうっすらと画面表示がなされるというもので、画面を見るだけで日付や時刻、ウィジェットによる情報が見えて実用的だ。

 周囲の明るさに合わせて常時表示の“うっすら表示の明るさ”も滑らかに変わるのもナイス。この明るさ調節がかなり繊細で、本が読めない程度の明るさの常夜灯が点いていると、すごーく薄く常時表示される。そこで照明を点灯させると、フッと常時表示が明るくなる。直射日光下だとさらに明るくなる。そんな挙動をし、どんな明るさのもとでも「画面内容はギリギリ視認できる省電力な表示」にしてくれる。

暗いところでは暗めに、明るいところでは明るめに表示される常時表示ディスプレイ。便利でありバッテリー消費もさほど気にならない。

 表示を一時的に消したい場合、画面上部のセンサーを何かで覆えばいいようだ。紙一枚でもセンサー部が覆われれば間もなく画面は消灯する。「これって絶対光が透けて通るよな」という薄い布とかでも、センサーを覆えば画面が消灯。光センサー以外に近接センサー的なものも機能しているようである。なので、画面を下にして置いたり、ポケットに入れたりしても表示はオフになる。

 ところで、使用開始当初は「ずっと表示してたらバッテリーが減りまくり?」とか思ったが、そんなには減らない感じ。体感では24時間で10%くらい余計にバッテリーを消費するというイメージだ。

iOS 16.1ではバッテリー残量表示がよりわかりやすくなった。電池グラフィックが減りつつパーセンテージでも表示される。

 あと、これはかなり前からだったような気がするが、防塵防水等級がIP68というのもイイ。防塵等級は最上級の6級で、粉塵が中に入らない耐塵形。防水等級も最上級の8級で、継続的に水没しても内部に浸水することがない水中形。調べてみたらiPhone XSからIP68になっていた。でもiPhoneってな~んか水に強くなさそうな見栄えなんスよね。

 iPhone 14 Pro Maxについては不満もある。画面上部のヘンなカタチの“ノッチ”が廃止されて黒い楕円の穴となりDynamic Island機能によって“センサーやカメラのための穴をうまく誤魔化した”のは「なるほど巧いなあ」と思う。

 だが、もうさ、上部数ミリ横一直線真っ黒にしちゃってセンサーとかをゴージャスに搭載したほうがよくない? とか思ったりする。結局、黒い楕円は目立つのであり、表示の邪魔もする。ノッチより目立たなくなってマシになってはいるんスけどね。

画面上部の楕円の黒い穴は永遠に黒い穴のままだが、その周囲に黒バックで様々な表示がなされるDynamic Island機能。便利ではある。でも小手先の工夫という気がする。いや工夫はけっこうだが、画面上部までなるべく全部表示エリア! と、こだわり過ぎという気もする。

 同様に、カメラレンズの出っ張りも。iPhone 14 Pro Maxのレンズは歴代のiPhone中最大に出っ張ってる感じ。俺的にはレンズ部を少し凹ませるように埋め込んで欲しい。より傷つきにくいし指紋も付きにくいから。レンズ部が凹んでるくらいに本体の厚みを増したりして、そのぶんバッテリー容量を増やしたりしてほしい。どーせデカくて重いiPhone 14 Pro Maxなんだから、現在より何ミリか厚くなってもいーじゃん、とか思うのであった。

iPhone 13 Pro Maxのレンズの出っ張りまではギリギリ許せる感じだったが、iPhone 14 Pro Maxの出っ張りを見ると「iPhone 15 Pro Maxはどんなことになっちゃうのぉ~?」と不安になってくる。本体を厚くしてレンズ凹ましてスマートフォン中最強のバッテリーライフ端末とかにしてほしい。

 あとLightning。Lightning端子を搭載し続けると、なんかスゲく儲かるようなことがあったりするんだろうか? まあでも逆に、いきなりUSB-Cに変わっても、これまでものすごい本数出回って使われているLightningケーブルが次々と廃棄物になってド反エコなので、Lightningが生き残るのに絶対反対ってわけでもない。でもUSB-Cが主流となりつつあるなか、新しいiPhoneの箱の底にまた新品のLightningケーブルが入ってるのを見ると非常にモヤモヤするのであった。

 てな感じのiPhone 14 Pro Max。若干の文句はあるものの、まあ小さい文句ですな。全体的には非常に快適に使えているし、カメラ機能は予想を上回って高機能・高画質化したし、非常に満足度が高い端末となった。

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