2024年4月18日、ウェンディーズ ・ファーストキッチンは一部の店舗で『ローストビーフバーガー』の販売を開始した。実はこのハンバーガー、発売前からちょっとした話題になっていたのだ。
というのも、聞いて驚くなかれ『ローストビーフバーガー』は単品価格2090円の超高級バーガーなのである! ファストフード店のハンバーガーが……2000円超えだと? グヌヌ、これは気になる……!!
・15店舗限定メニュー
ウェンディーズ ・ファーストキッチンの『ローストビーフバーガー』は、東京・大阪・京都などの15店舗のみで販売される限定バーガーだ。販売店舗は以下の通りである。
新宿南口店・錦糸町店・日比谷シャンテ前店・池袋北口店・上野浅草口店・六本木店・アクアシティお台場店・桶川ベニバナウォーク店・高崎店・天保山マーケットプレイス店・難波戎橋店・梅田芝田町店・京都新京極店・京都大丸前店・岩出店
さて、発表によれば「一つひとつの素材にこだわった高級バーガー」とのことだが「そりゃそうだろ」と申し上げるしかない。いわゆるグルメバーガー店ならまだしも、ファストフード店で単品価格2000円超えは史上初ではなかろうか?
マクドナルドのハンバーガーが1個100円、なんなら80円の頃を知る者としては「えれえ時代だぜ……」と感じざるを得ないが、それだけ高いと逆に気になることも事実。これは食べてみるしかあるまい。
・食べてみた
というわけで、新宿南口店にて『ローストビーフバーガー』を実際に食べてみることに。価格が価格だけにかなりハードルは高いが、ローストビーフバーガーはどれほど美味しいハンバーガーなのだろうか?
で、目の間に現れたローストビーフバーガーは「バンズ・パティ・野菜・ローストビーフ」の構成。バンズは珍しい「プレッツェルバンズ」が使用されているとのことだ。
さっそく食べてみると、まず印象的なのはパティのウマさ。食べた後に口に残る旨味は「パティ>>>ローストビーフ」である。ローストビーフも大量に入っているが、旨味という意味ではパティの圧勝だ。
肝心のローストビーフはとにかくやわらかい。口の中にゴワゴワ残ることは一切なく、スッと噛み切れたことは好印象。値段が張る分「いいローストビーフをたくさん入れました!」という心意気は伝わって来た。
またソースは「ポン酢ジュレ + わざび」なので、かなりあっさりとした味わいである。具の構成だけ見ると重そうなハンバーガーにも思えるが、全体的には「超あっさりバーガー」と申し上げていいだろう。
・戦略的なメニュー
ここからは推測になるが、おそらく『ローストビーフバーガー』は価格ありきで開発されたハンバーガーなのではなかろうか? 具材的にはその価値があるかもしれないが、バランスなどを総合的に考えると、自分がもう1度食べるかは微妙なところだ。
ただし、2000円超えの高級ハンバーガーが誕生したという事実はポジティブに捉えたい。上の価格帯で選択肢が増えることを歓迎する人もきっといるハズで、そういう方たちにはジャンジャン経済を回していただこう。
またウェンディーズ ・ファーストキッチンは「日本を訪れる外国人観光客の皆さまにもぜひお楽しみいただきたいと考えております」と発表している。
つまり『ローストビーフバーガー』は「インバウンドバーガー」の側面もあるというワケ。この流れが他社に波及するかは不明だが、ウェンディーズ ・ファーストキッチンがその火ぶたを切ったことだけは確かだ。
というわけで『ローストビーフバーガー』は「ウェンディーズ ・ファーストキッチンの戦略的なメニュー」と結論付けたい。満足度はともかく素材的には価格分の価値があるのではないだろうか。
参照元:ウェンディーズ ・ファーストキッチン
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.
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