8日夜11時14分ごろ、蔚山市中心部にある商業施設の入った33階建てタワーマンションで大型火災が発生、5時間たっても完全には鎮火していない。
蔚山消防本部が9日に明らかにしたところによると、同日午前3時現在、屋上などに避難した住民約40人を含め、住民数百人が避難を完了したとのことだ。だが、同日午前3時までは28階の1フロアのみだった火が同3時40分ごろから一瞬のうちに屋上と20階の中層階に移り、消防当局では鎮火に手間取っている。
消防当局は同日午前2時50分ごろから鎮圧隊員を投入し、負傷者などがいないか低層階から捜索活動をしながら、鎮火作業を行っている。前日夜、12階のエアコン室外機から出火、火は強い風に乗って33階建ての建物全体に一瞬のうちに広がった。
火の勢いが強くなると住民数百人が避難、80人が煙を吸い込んだり負傷したりして病院に運ばれた。これらの住民たちは単に煙を吸い込んだもので、命には支障がないという。
消防当局は、建物の外に出られずに屋上に避難していた約40人をはじめ、53人を救助した。消防当局では、火の勢いはほぼ収まったものの、強風のため現在まで完全に鎮火するには至らず、手間取っている。
火の手が上がると、住民たちが一斉に飛び出して、現場周辺は騒然となった。家族の行方が分からないという一部住民たちは炎を吹く建物を見て涙をこぼした。
住民のアンさんは「家に帰ったら建物から出ている火が勢いを増していて、消防車数十台が出動していた。家の中に妻と娘・息子がいてとても心配したが、幸いにも消防官と一緒に33階に避難したとの連絡を受けて胸をなでおろした」と語った。
だが、「消防当局がはしご車を使って水をまいたが33階までは全く届いていなかった」と残念そうに語った。
蔚山消防本部は対応第2段階を発令して火災を鎮圧した。現在はくすぶっている火の始末や建物内で逃げ遅れた人がいないかなど捜索活動を行っている。
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