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Sunday, November 27, 2022

「消化」を考えて食を選択する。玄米より白米をおすすめする理由 - Women’s Health Japan

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あなたは玄米と白米、どっちを選ぶ? アーユルヴェーダ指導者で管理栄養士の岡清華さんは、ほぼ100%白米派なんだとか。玄米や雑穀米など、お米の選択肢が多様化している今、なぜ白米を選択するのだろう。

 

白米を選択する理由とは? 白米の魅力

「白米は私のパワーの源です! 昔は、痩せるためと思って、食事からお米を抜いてしまっていました。しかし、便秘、生理不順、PMS、貧血、めまい、体力不足、無気力、甘いものが食べたくなる……など心身に不調だらけの毎日。お米を抜いたことで、痩せてはいきましたが、『健康になる、綺麗になる、幸せになる』なんてことは、感じられませんでした。その選択によって起きた心身の不調を解決するため、辿り着いた究極の生活術、アーユルヴェーダを学んでからは、食の選択の軸が『食材のカロリーや栄養素』から『消化力』に変わりました。栄養がたっぷり含まれているものであっても、体が消化・吸収・排泄できなければ意味がなく、それらはすべて毒になり得るとアーユルヴェーダでは考えます。消化の良い食べ物とは、水分と油分を含んだ温かくて柔らかいもの。玄米より白米のほうが消化の負担が少ないのです。私は食べ方に注意して白米を食べるようになってから、不調がなくなり、精神的にも満たされるようになりました。食べるもので、心の安定も得ることができるのです」

アーユルヴェーダとは?
アーユルヴェーダとは、世界3大医学の一つ。インド・スリランカで生まれた5000年以上の歴史を持つ世界最古の伝統医学で、サンスクリット語のAyus(生命・寿命)、Veda(科学・知識)が由来。主に瞑想やヨガ、オイルマッサージ、呼吸法、ハーブやスパイスを用いた食事療法などで、毎日の生活に取り入れて病気を予防し、心と体の健康を保つことを目的としている。

 

玄米ではなく、白米がよいの?

「玄米はビタミンやミネラルが豊富で、栄養価が高いと人気がありますが、消化にたくさんのエネルギーを使います。現代人は消化力が弱っているため、玄米に比べて消化によい『白米』をおすすめしています。消化ができないと、寝起きが悪かったり、日中ボーっとしたり、下痢または便秘になることも。白米を食べたときよりも玄米を食べたときのほうが、便の状態がよい、頭がさえているなど、体調がよい場合は玄米でもよいと思います。しかし、疲れやすかったり、不眠に悩んでいる人は、消化力が弱っている可能性が高いので、白米に変えてみるのがよいでしょう。玄米に含まれているビタミンやミネラルは、ぬか漬けなどはもちろんのこと、各種たんぱく質やお味噌汁などほかの食材から補うことができるので安心してください」

 

白米の食べ方

「みなさん、『お米を食べるためにおかずを食べる」という意識はありますか? 近年では、おかずを食べるためにお米を少しだけ食べているという人が意外と多いように思うのです。さらに『白米は太る』。昔の私のように、そう思い込んでしまっている人もいるかもしれません。それは、白米の食べ方を知らないだけの可能性が。白米を食べるときのポイントをご紹介します」

①よく噛む

「白米をよく噛んで、唾液と混ぜて食べれば『太る』ことはありません。ごはんをよく噛むと甘く感じますよね。お米の成分の8割ぐらいはでんぷんでできていて、お米を炊くと、そのお米のでんぷんは消化のよいでんぷんに変化します。ごはんをよく噛むと甘く感じるのは、ごはんのでんぷんが口で出るだ液にふくまれている消化酵素の働きで、『マルトース(麦芽糖)』とよばれる甘い糖に分解されるから。そして、ごはんをよくかむことは、ごはんが甘くおいしくなるだけではなく、脳の働きを活発にするほか、 胃腸の働きをよくするなどの体によい効果が期待できます」

 

②一汁三菜を意識する

「かつて、日本人は生の野菜や大量のお肉、乾燥したパンなどの小麦を食べたりすることは滅多にありませんでした。一汁三菜といわれる、汁物や煮物、漬物、炊いた物、お浸しなど、油分や水分をたっぷり含んだ旬のお野菜やお魚をご飯のおかずにして食べていました。この献立は、日本人の消化力についてよく考えられています。おいしく、体のことを想った食卓を心掛けましょう」 

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白米と玄米、どちらもメリットはあるので、自分の選択した食べ物を食べた後の体調や心がどう影響するか、経過観察することが大事。一度、今の当たり前になっている食事を見直してみて!

 

■お話を伺ったのは……

岡 清華さん
MOTHER founder | Ayurveda & Yoga | 管理栄養士

岡さやか

1993年生まれ、兵庫県出身。武庫川女子大学にて食物栄養学を学び、管理栄養士の資格を取得。西洋医学的な健康理論・栄養学を学んだことにより浮かんだ疑問から、東洋的な観点に興味が湧き、アーユルヴェーダと出会う。大学卒業後、カウアイ島にて本質的なアーユルヴェーダを学び、その中で、全米ヨガアライアンスを取得。その後、ヨガクラス・栄養指導、「腸」に特化したフード開発、レシピ監修、イベント企画・運営などを手がける。2019年MOTHER創設、2020年Mother株式会社設立。アーユルヴェーダの教えをより現代の日本にフィットさせる方法として“Japanese modern Ayurveda”を提唱し、ウェルネス空間のプロデュース、商品開発、イベント、セミナーなど、各事業を展開し、さまざまなメディアにてアーユルヴェーダを基にした情報を発信している。これまで累計5万人以上に、ヨガ/瞑想などを指導。2020年より、アーユルヴェーダの指導者を養成するスクールを開校し、大きな反響を呼んでいる。

Instagram:@okasaya
website:www.mother-japan.com

 

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