長野市西部に広がる「西山・犀峡エリア」の豊かな郷土食を集めた販売会が１２日まで、道の駅「信州新町」で開かれている。昔ながらの食文化を次世代につなぎたい―と道の駅運営会社が初めて企画。総菜など３５種類ほどを扱う。初日の１１日、多くの客でにぎわった。
コーナーには、きんぴらゴボウや煮豆、大豆と昆布の煮物などがずらりと並んだ。特産の羊肉「サフォーク」のパテを地元パン店のバンズに挟んだハンバーガー、西山産大豆のみそを使った焼きおにぎりといった商品も好調な売れ行きだった。
きんぴらゴボウを購入した長野市稲葉の岡本乃婦子(のぶこ)さん（８９）は「（懐かしい）親の味はいつまでも好き」と笑顔。会場では総菜などの作り方のレシピも配布しており、運営会社の高山隼さん（４０）は「自宅で作ってもらい、家庭の味としてつながっていけばうれしい」と話した。１２日は午前９時から販売を始め、随時商品をコーナーに並べる。
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