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Wednesday, December 27, 2023

なぜ食事の最後にいつもデザートが食べたくなるのか | marie claire [マリ・クレール] - marie claire

simpangsiuur.blogspot.com

iStock.com/Drazen Zigic

“デザートは別腹”は世界共通のようだ。ホリデーシーズンになると、甘いものの消費量は10倍にも増えるという。マリ・クレール インターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。

おなかいっぱいで満足した食事の後でも、まだ甘いものが食べたくなる? これは、脳と胃のさまざまな部分に由来する、普通の欲求だ。しかし、この楽しい習慣をやめる必要が本当にあるのだろうか?

2018年、NPDが仏誌『Neo Restauration』のために行った調査によると、フランス人はヨーロッパでもっともデザートを食べる国民であり、一年中他の国の人たちよりも2倍のデザートを食べていることがわかった。

フランスに深く根付いている前菜、メイン、デザートというコース料理の文化によって、甘党なことを説明することもできるが、フランス人をカフェテリアのデザートコーナーに向かわせるのは、社会的習慣(毎食、最後はデザートで育った場合)や文化的習慣だけではないことを認めなければならない。

「私たちは栄養を取るため、基本的な欲求を満たすために食べますが、この欲求はエネルギー的なもの(身体の基本的な機能を確保するための有名なキロカロリー)、栄養的なもの、快楽的なもの、感情的なもの(定期的に、味覚が喜ぶものを食べる必要がある)と多岐にわたります」と管理栄養士であり、『Le SAV de l’alimentation』の著者であるシャルル・ブルモール氏は説明する。

“総合的な”飽食と“特定の”飽食の間に

食べ終わった皿に食べ物が残っていたとしても、その後のチョコレートムースはいつのまにか完食してしまう理由を理解するためには、身体の調節メカニズムに注目する必要がある。

ブルモール氏は、これらのシステムによって、私たちは必要に応じて食べる量を調節し、それによってバランスのとれた体重を維持することができるのだと説明する(ただし、病状や治療の影響による体重増加は除く)。

「総合的な満腹感とは、空腹感がなくなり、食べたいと思わなくなる瞬間のことです(満腹具合と『十分に楽しんだ』という味覚的側面)。しかし、特定の満腹感もあります。今、食べているものには飽きたが、次の料理はまだ食べ続けたいと思うことです。カロリーや栄養の点では満腹だが、感覚的な食欲を満たす必要性を感じています」

ホリデーシーズンは甘いものの消費量が10倍に増える

昨年10月、米紙『The Washington Post』の記事は、ホリデーシーズンに特に多く見られる「特有の感覚的な満腹感」について述べている。

「七面鳥とマッシュポテトとグレービーソースのような甘くない食べ物をたらふく食べた後は、満腹でもう一口も食べられないかもしれない。しかし、違う食べ物、例えばチョコレートのデザートが出されると、人はまた食べる傾向がある」

少なくとも、“お祝い”という要素が、食事の最後、甘いものに傾きやすくさせるからである。

「ホリデーシーズンは日常とは違います。みんなで集まり、わいわい騒いで、分かち合う……。そして何より、ビュッシュ・ド・ノエルやマロングラッセなど、舌を楽しませてくれるごちそうが豊富にある。このイベントの特別な性質は、たとえ空腹ではなくても、いつでも食べる余裕があるということです」とブルモール氏は言う。

食事の最後に何かもの足りないとき

そして、甘いものをたくさん食べると、私たちはときどき自分に制限をかける。体を整えるためか、食べ過ぎた後の埋め合わせのためか。ただし、この制限のトーンによっては、その効果は期待通りにはならない。

「自分を“罰したい”と思えば、必ずしも楽しむためではない軽い食事を作るでしょう。危険なのは、その食事では満足できないと自分に言い聞かせ、別の時間やデザートまで喜びを先延ばしにしてしまい、それが欲求不満につながることです」

1975年に米誌『the Journal of Personality』で発表された、このテーマに関する最初の研究のひとつは、「厳しい食事制限をしている人は、食事制限をしていない人に比べて、デザートを食べる機会があると食べ過ぎてしまう傾向がある」という事実を浮き彫りにした。

「研究者たちは、デザートを食べたいという欲求は、バランスの取れた食事を取るという栄養学的な必要性と関連しているのではないかと考えている。メインディッシュのバリエーションを増やすことで、食事の最後の物足りなさを感じなくなるかもしれない」と『The Washington Post』は伝えている。

私たちは本当にデザートを断つべきなのだろうか?

同じことが、ある特定のデザートを他と比較して悪者扱いすることにも当てはまる。

「フルーツを食べるとき、私たちはそうする権利があると自分に言い聞かせます。なぜなら食物繊維が含まれており、マイクロバイオータ(微生物叢・びせいぶつそう)にいいから。一方、ケーキには砂糖が加えられています。しかし、私たちの脳は“否定”を苦手としていることを忘れてはいけません。そしてなにより、ケーキが一切れ、食事の器に交ざっていても、実際には血糖値はそれほど上がらないんです。これはバランスの問題で、身体はとてもうまく調節しています」とブルモール氏は語っている。

つまり、デザートを定期的に食べ続けても、そのソースに変化を持たせても、健康を害することはない。しかし、専門家によれば、毎食後デザートを食べる習慣があり、それをやめたいのであれば、試して学ぶよりほかはないという。

「私たちの脳には、食べ物、匂い、味に関連した行動レパートリーの“ライブラリー”があります。すべてが学習なのです。だから、もし食事の最後に甘いもの以外、試したことがなければ、それ以外のものを欲することはありません」

最後に、ブルモール氏は罪悪感に対処する方法を学ぶよう、すすめている。

「罪悪感は適応的な感情であり、私たちの健康を守るために存在することもあります。私たちはそれに感謝し、何よりも(それが役に立っているのか、それともまひさせているのかを自問することで)それを評価する時間をとることができる。罪悪感は私に何をさせるのか(カロリーを消費するために歩く、食事を少量にするなど)、もしそれが適度なものであれば何をしたいのか(空腹かどうか確かめる、消化のために散歩する)。もしその感情が過剰で、まひしているようであれば、心理学者と(または)専門の栄養士に診てもらうといいでしょう」と彼はすすめている。

Translation & adaptation: Akiko Eguchi

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